社会・地域とのコミュニケーション

社会・地域とのコミュニケーション

  • 4 質の高い教育をみんなに
  • 11 住み続けられるまちづくりを
  • 15 陸の豊かさを守ろう
  • 17 パートナーシップで目標を達成しよう

方針・考え方

当社は、「MAEDA企業行動憲章」において、社会の一員として経営資源を有効に活用し、社会貢献活動を積極的に推進することを宣言しています。
自らが取り組むべき社会課題を発見し、専門能力を活かしてその解決に貢献するとともに、企業として、社員の自発的な社会参加を支援しています。とりわけ、風水害などの災害発生時においては、地域の建設会社と連携し、地域住民の安全とインフラの確保などに尽力することを重要視しています。

マネジメント

当社では社会貢献活動を「社会への投資」ととらえています。社会や地域が抱えるさまざまな課題の解決にむけた活動の実施、および活動に対する資源や能力の投入に関しては、本支店、作業所、各グループの自主性を重んじています。また、資源やノウハウ、情報を相互補完するために、NPOやNGO、地域社会のボランティア団体などのパートナーとの連携も行っています。
社員の自発的なボランティア活動の参加も支援しており、年間5日間のボランティア休暇やボランティア休職制度を設けています。さらに、連結純利益の2%を上限として、主に環境保全に取り組む団体に資金を拠出する「地球への配当」をインフロニアHDに移行し、社員と家族が参加できるボランティア活動を実施しています。

目標と実績

社会貢献活動は社会や地域とのコミュニケーションを目的としているため、実施回数などの目標を定めていません。社員のボランティア活動についても同様です。あくまで、ステークホルダーの皆さまに建設事業や当社についてご理解いただくとともに、社会や地域の課題を知り、解決に向けて自発的に活動することが重要であると考えています。なお、「地球への配当」の2022年度の総拠出額は以下の表のとおりです。

目標と実績

地球への配当の取り組み

 当社は「地球」を大切なステークホルダーと位置づけ、2010年より、連結純利益の2%を「地球への配当」として拠出し、社会貢献活動を推進しています。この「地球への配当」は、グリーンコミットとエコポイント制度「Me-pon」、SIIの3つの制度から成ります。

※SII:Social Impact Investment

●グリーンコミット

 主に環境に関する社会課題の解決を目的とした活動を支援するためのしくみです。地球温暖化防止、生物多様性保全、環境教育、海外における環境保全やそれらに資する活動、環境に関する研究開発と、課題ごとにカテゴリーを分け、これらに該当する活動に対して内容を精査し、支援を行っています。

●SII(Social Impact Investment)

社会課題解決に資する事業や技術、アイデアを持つベンチャー企業などへの出資を通じた支援を目的に、2015年度に設立しました。この制度を通じて、社会への新たな価値創出と当社利益の同時実現をめざしています。

●エコポイント制度「Me-pon」

 当社独自の社内エコポイント制度「Me-pon」は、日常生活において積極的に環境活動に取り組む社員とその家族を応援することを目的に、2010年から運用を開始しました。専用のWEBサイトを通じて、社員やその家族が行う自主的な業務外の環境活動に対して会社がポイントを付与します。貯まったポイントで社員ご本人が環境配慮製品などを選んで購入することもできる、地球に優しいしくみです。

 Me-ponはインフロニアHD CSR・環境部を事務局とし、各事業所のMe-pon推進担当者によって運営されています。活動内容などについては、Me-pon推進担当者で議論・検討の上、適宜見直しを行っています。Me-ponへの参加を通じ、社員や家族の環境意識の向上はもちろん、家族団欒の時間の増加など、社員のプライベートの充実にも寄与するものと考えています。

「地球への」配当コンテンツ
「地球への」配当コンテンツ
SIIの取り組み

「地球への配当」のカテゴリーのひとつであるSIIは、社会課題解決に資する事業や技術、アイデアを持つベンチャー企業等への出資を通じた支援を目的に、2015年度に設立しました。この制度を通じて、社会への新たな価値創出と当社利益の同時実現を目指しています。出資先企業は、建設業とは直接的な関係のない企業も多く、環境はもちろん、さまざまな社会的課題の解決に役立つ技術開発に取り組んでいる、またはそのアイデアを保有しています。当社にとって、これらの異業種ベンチャー企業との共同技術開発は、社会とのコミュニケーションの一つでもあると考えています。
SIIにおける投資効果とは、拠出資金の回収ではなく、技術開発におけるシナジー(相乗効果)が生まれることです。よって当社では、単に資金を拠出するだけでなく、ともに技術やサービスを開発する“協創”に取り組んでいます。そうした共同開発を通じ、日頃から各ベンチャー企業と綿密なコミュニケーションを図っているほか、資金拠出に至っていないものの、具体性のあるアイデアを持っているベンチャー企業へのヒアリングを実施し、その結果をICI総合センタ―内や、社内の関係各所に報告し、情報共有を行っています。
当社はこれまで、例えば社員ボランティアなどの社会貢献を推進してきましたが、SIIのように投資を通じ、事業の面からも社会や地域の課題解決への貢献に取り組んでいます。

※ICI:Incubation(孵化)×Cultivation(育成)×Innovation(革新)

SIIの投資先について

次世代への貢献に寄与する取り組み

●(財)樫の芽会

次代を担う優秀な青少年の育成・支援を主旨として、学術その他に優れ、しかし経済的事由により修学が困難な方々に対し、奨学援護および社会有用の人材育成を行っている財団法人樫の芽会の支援を行っています。

詳細はこちら▶ https://www.maeda.co.jp/pickup/kasinome.html

●オイスカ「子供の森」計画

2013年より、タイマエダとともに公益財団法人オイスカが主催する「子供の森」計画に参加しています。
資金拠出だけではなく、連携して取り組むことによる支援を重視しており、タイ現地での子供たちとの植林活動なども行っています。
タイでは、乱開発や焼き畑の延焼などによって森林面積が大きく減少してしまっており、大きな社会課題となっています。そこで「子供の森」計画では、植林活動を支援しながら子どもたちへさまざまな環境教育を行っています。近隣の村人に加え、たくさんの小学生たちが作業に参加してくれました。
現地の社会課題の解決に直接寄与することのできる活動へ参加したことにより、当社員もモチベーション高く取り組むことができました。過去には、タイから3人の子どもたちが日本を訪れ、活動報告やタイの文化紹介を行うなど、国際交流を通じた環境教育へ貢献する取り組みです。
今後も、企業単体ではなく、NPO法人や現地の方々などのステークホルダーと一緒に、それぞれの得意分野を活かした活動に取り組んでいきます。

●けんせつ探検隊(旧けんせつ小町活躍現場見学会)

一般社団法人日本建設業連合会(後援:国土交通省)が主催する、夏休みの特別企画に応援・協力しています。
毎年、小中学生とその保護者を対象に、普段は入れない工事現場で「けんせつ小町」たちが活躍する姿を見て、お仕事体験ができる現場見学会を開催しています。
国土交通省が策定した「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」のもと、官民一体となり様々な取り組みを実施しています。

※「けんせつ小町」は建設業で働くすべての女性の愛称です。

※2020、2021年はコロナ禍の影響で、けんせつ小町活躍現場見学会は中止となりました。

2019年度けんせつ小町活躍現場見学会の様子
2019年度けんせつ小町活躍現場見学会の様子