2016年02月26日若手技術者を支援する双方向通信型の技術講座を開講~本店の専門技術講師による11分野55講座~

<概要>

 前田建設工業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小原好一)は、現場に配属された若手土木技術者に新たな教育機会を提供するため、Web会議システムを活用した技術講座を開講しました。本店の専門技術者が講師を担当し、現場の若手技術者と双方向で交流ができるLIVE中継形式で行います。多忙な建設現場においても、若手技術者の”学び”の意欲を喚起し、丁寧に教育することで、技術力向上と資格の取得を積極的にサポートします。

 

<詳細>

 震災復興や東京オリンピックなどを契機とした建設工事の増加、ドローンやIoTを活用した生産性革新、外環道やリニア新幹線など難易度の高い工事への対応など、土木技術者にはこれまで以上に多様で高い技術力が求められています。このようにめまぐるしく変化する環境の中で、いち早く時代のニーズに対応し、活躍の場を広げることができるよう、前田建設は若手技術者の育成に取り組んでいます。

 その施策の1つとして、当社は入社10年目までの若手土木職員を対象にWeb会議システムを活用した技術講座を行っています。本店の専門技術者が講師となり、週に2~3日、就業時間後に講義を開催。受講者は、全11分野55講座を興味のある科目から自由に選択して聴講が可能で、2015年2月の開講から2016年1月までに開催された112回の講義を累計1512人が受講しました。基礎知識から当社の経験を踏まえた実務知識、トラブル事例なども掲載したオリジナルテキストを使用しており、当社固有技術の定着・普及も図っています。

 この講座は、本店の専門技術者と現場の若手技術者がお互いの顔を確認しながら双方向に交流が可能なオンライン講義の形式をとっています。その結果、専門技術者と若手職員の距離間を縮め、講義内容や日常の疑問点に関する質疑が深まるほか、世代間のコミュニケーションが活性化するなど多面的な効果が表れています。同時に、初任配属で不安の大きな新入社員や遠隔地に配属された若手職員の様子をWebカメラを通じて定期的に確認するなど、心身の状況を見守るツールとしての機能も期待できます。eラーニングやオンデマンド配信といったネット上の学習システムが普及するなか、当社の伝統的価値観である社員の顔と顔を合わせたコミュニケーションをオンライン上で実現することにこだわり、今の時代にあわせた運用としています。

 また、最大500人が同時受講できるWebシステムにより、「コンクリートの打込み・締固め」などの技術セミナーや、「コンクリート技士試験直前セミナー」などの資格取得支援も進めています。

 これらと並行し、若手職員のスキル向上、資格取得の支援、現場での悩み相談などを目的として、10年目までの若手職員一人一人に本店のトレーナーを任命して定期的な電話面談も実施しています。現場での不明点をすぐに本店の専門技術者に相談できる環境を構築するだけでなく、若手職員の「見守られ感」増加により業務に対するモチベーション向上にも寄与すると考えられます。

 当社は、今後も建設業の将来を担う若手職員の教育に力を入れていく所存です。

 

図1 技術講座の概要

図1 技術講座の概要

 

図2 講座開催数と受講者数の推移

図2 講座開催数と受講者数の推移

 

図3 受講状況

図3 受講状況

 

図4 技術講座テキストと課題

図4 技術講座テキストと課題

 

<問い合わせ先>

〒102-8151 東京都千代田区富士見二丁目10番2号

前田建設工業株式会社 総合企画部 広報グループ

電話:03-5276-5132

 

若手技術者を支援する双方向通信型の技術講座を開講

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