2018年08月30日Surface GoとTRIARTの先進セキュリティ技術で、建設現場の次世代情報管理~報端末内の様々な機密データを、現場内では使用可能に、現場外では使用不可能にしながら業務連携~

 前田建設工業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:前田操治)は、九州工業大学発の先進情報技術を有する技術研究型企業の株式会社TRIART(福岡県飯塚市)と日本マイクロソフト株式会社の協力を得て、携帯端末に分散型暗号技術とブロックチェ-ン技術を導入し、あらゆる情報の可用性と安全性を兼ね備えた建設現場における新しい情報セキュリティシステムの実証実験を開始しました。

 

<詳細>

 建設現場においては協力業者や資機材メーカなど多くの関係者が頻繁に入れ替わります。現場内では設計図面、写真、議事録など様々な機密データを取り扱う必要があり、よって元請会社には建設現場に関わるすべての協力業者等を含めた「情報の活用」と「セキュリティの確保」を同時に満足させる必要があります。特に近年、各関係者所有の情報端末に設計図面などの機密データを保存し、可用性を確保する機会が増え、情報の安全性確保が課題となっていました。

 そこで当社は、最新の分散型暗号技術とブロックチェ-ン技術を情報端末に導入し、機密データを実質的に施工現場に内に封鎖することができるTRIART社のXCOAテクノロジーを採用しました。この技術により、図面や写真などの機密データを保存済の情報端末でも、現場外では当該データの利用は不可能となり、端末やUSBデバイスによる持ち出しや盗難による情報漏洩も防止します。一方、この技術により現場内では端末間連携によるセキュアな情報共有が可能であり、情報管理のためのサーバーが不要となります。このXCOAテクノロジーにより、施工現場での安全で業務自由度の高い情報セキュリティが実現します。

 今回当社は、本XCOAテクノロジーを日本マイクロソフト株式会社の最新のモバイル端末Surface Go及びAzureサービスに導入。軽量でコンパクトなモバイル端末を用いた建設現場でのペーパーレス化や、セキュアなオンラインミーティングを利用した情報連携を実現し、建設現場の次世代型スマート情報管理を実現します。

具体的には本技術を仙台空港内の増築工事に導入し、作業員の入退場管理を利用した現場内外の認識により、情報端末の機能制限、図面や写真等の情報漏洩の防止、関係者の位置、動線の把握などの各種管理の実証を開始しました。

 今後は自社施工案件の情報管理システムとして、本技術の広い展開を目指します。さらに本実証を足掛かりにして、施工後の運用段階においても本情報管理システムが継続して利用できる形を目指してまいります。

なお、当社はフォーマットの異なるデータベースや各種情報を容易に統合できるCDS(セルラーデータシステム)を既に開発済であり、これとの連動で工事現場における、より広範なスマート情報管理の実現も視野に入れて参ります。

 

概念図

 

<日本マイクロソフト株式会社からのエンドースメント>

 前田建設工業株式会社様の建設現場の情報可用性と安全性を高める取り組みにおいて発表間もない弊社のSurface Goを採用いただいたことを心より歓迎いたします。日本マイクロソフトはFirstline Workerと呼ばれる現場で働く従業員の方々の働き方改革の推進を行っており、前田建設工業株式会社様はこのような取り組みを通して業界において先頭を走る取り組みをされています。引き続き日本マイクロソフトは前田建設工業株式会社様のさらなる働き方改革を通してデジタルトランスフォーメーションに貢献してまいります。

 

日本マイクロソフト株式会社

執行役員 常務 クラウド&ソリューション事業本部長

手島 主税

 

<問い合わせ先>

前田建設工業株式会社 総合企画部 広報グループ

電話:03-5276-5132

 

記載された社名および製品名/サービス名は各社の商標または登録商標です。

 

Surface GoとTRIARTの先進セキュリティ技術で、建設現場の次世代情報管理

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