2018年12月04日前田建設工業とスエズ社、国内の上下水道事業コンセッションにおける共同取り組みを開始

 前田建設工業株式会社とスエズ社は、日本における水事業コンセッション等の獲得に向け、共同取り組みを行う覚書を締結しました。

 当覚書は、将来の上下水道セクターでの長期的な包括的業務提携の締結に向けたもので、日本における上下水道全般に係る官民連携事業等を協力して獲得・運営することを視野に入れています。

 

 現在、日本の水道事業は、施設の老朽化への対策や、強靭化・耐震化の必要性に加え、人口減少による需要の減少、水道事業に関わる職員の減少や高齢化など、様々な問題を抱えており、現在のサービスを保つためには、将来的に多額な投資が必要と言われています。

 このような課題への対応策として、コンセッション方式による事業エリアの広域化や一体運営を通じた管理の効率化が有効と考えられます。既に宮城県や浜松市では水道コンセッションが計画されており、臨時国会における水道法改正を待って、運営権者選定の手続きが始まる予定です。

 

 前田建設工業は、かねてより事業の柱として「脱請負」を掲げ、コア事業である建設事業の強化とともに、コンセッション事業に注力しています。これまで仙台空港特定運営事業や愛知県有料道路運営事業、また愛知県国際展示場コンセッションの運営権を獲得し、運営に携わっています。

 

 スエズ社は、スマートで持続可能な資源管理の分野で世界を主導する地位にある会社です。5大陸において9万人の従業員で対応しています。スエズ社は水道事業と廃棄物処理のソリューションを提供します。それにより自治体や企業は、資源管理を最適化し、規制を遵守しつつ、環境対策に貢献すると同時に経済パフォーマンスを強化することが可能になります。スエズ社の2017年における総収益は159億ユーロ(約2兆円)でした。スエズグループは日本におけるプレゼンスを高める態勢を整えています。

 

 今後、前田建設工業の東北支店内にスエズ社の仙台事務所を開設し、両社での宮城県上工下水一体官民連携運営への取り組みを本格化します。

 

<問い合わせ先>

前田建設工業株式会社 総合企画部 広報グループ

電話:03-5276-5132

 

サステイナブル・ディベロプメント・アンド・コミュニケーションズ部

スエズ(アジア)リミテッド

電話:852-3126-1900

 

前田建設工業とスエズ社、国内の上下水道事業コンセッションにおける共同取り組みを開始

一覧に戻る