2018年12月12日小型発信機とタブレット端末を用いた「排水管通水検査システム」を実用化~ICT技術により施工管理業務を効率アップ~

<概要>

 前田建設工業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:前田操治)は、施工管理業務の効率化に向け、配管の検査システムを開発、実用化しました。集合住宅の竣工時検査として行われる排水管の通水検査に、小型発信機(Beacon)とタブレット端末を活用したシステムで、検査業務にかかる労力・時間とコストの大幅削減が可能となります。

 

<詳細>

 集合住宅における排水管の竣工時検査では、「接続系統の間違い」や「接続部の水勾配の不具合」などを確認するために通水検査が行われます。今までの通水検査は、住戸内の排水箇所(キッチン、トイレ、洗濯パンなど)からタオルやボールなどの試験体を流し、最終排水桝などに流れつくまでの時間を計測・記録し、報告書として纏めていました。

 今回開発した「排水管通水検査システム」(特許取得済み)は、試験体として小型発信機(Beacon)を取り付けた布片とタブレット端末を利用し、非接触で試験体の投入・回収情報(時間、部屋番号、投入箇所)を自動で読み取り、検査結果の纏めや報告書を自動作成するICT技術による施工管理ツールです。

 

 

 

【本システムの特徴】

Beaconの固有識別機能を利用して、試験体の投入・回収時刻を記録できます。
一度に複数個所から試験体が投入でき、作業時間を短縮できます。
クラウドサーバーを利用し、複数の物件に対応でき、遠隔から検査状況の確認ができます。

記録した投入・回収時刻をもとに所要時間を自動計算でき、検査記録を指定書式に自動作成。

人為的なミスを防止できるとともに、PDFデータ化により改ざん防止にもつながります。

Beaconからの電波を受信することで、滞留した試験体の探索ができます。

 

<今後の展開>

 建設業界だけでなく社会全体で、生産性向上が求められています。「排水管通水検査システム」は、従来の検査に比べて、大幅に検査工数を削減します。前田建設工業では、ICT技術を活用した施工管理業務の効率化の開発・推進してまいります。

 

 なお、12月12日~14日に東京ビッグサイトで開催されるスマートビルディングEXPOにおいて、この「排水管通水検査システム」を展示しています。

 

<問い合わせ先>

前田建設工業株式会社 総合企画部 広報グループ

電話:03-5276-5132

 

小型発信機とタブレット端末を用いた「排水管通水検査システム」を実用化

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