2019年02月08日高知工科大学と包括的連携協定を締結革新的アイデアや技術を迅速に社会実装へ~「知のネットワーク」と「発想力・空想力」でイノベーションを強力に加速~

<概要>

 前田建設工業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:前田操治)と高知工科大学(高知県香美市、学長:磯部雅彦)は、社会的課題の解決や社会インフラ分野における科学技術の振興と発展に寄与することを目的とした包括的連携協定を結びました。両者が保有する革新的なアイデアや技術を迅速に社会実装することを目指してお互いをサポートする体制を構築します。前田建設工業は、多様なパートナーとの協創により革新的技術や新ビジネスの実現を目指す場として、2018年12月に「ICI総合センター ICIラボ」(新技術研究所、茨城県取手市)を開設しており、ここを拠点に高知工科大学の「知のネットワーク」と「発想力・空想力」、さらには様々な協創パートナーの力を結集し、社会課題の解決を強力に推進してまいります。

 

<詳細>

 前田建設工業は、高知工科大学と共同研究開発や教育・人材育成ならびに組織間交流を通じて、建設・インフラ産業分野における生産性向上やインフラの運営・維持管理等をはじめとした社会的課題の解決を推進し、新たな共同研究テーマの発掘を促す創発的な環境を構築いたします。また、それぞれが保有する研究技術、情報及びノウハウなどを用いて相互に連携協力することで、科学技術の振興と発展に寄与してまいります。

 両者は、このたび締結した包括的連携協定により、次の事項について連携協力します。

(1) 共同研究プロジェクト等の推進に関する事項
(2) 連携促進マッチング活動と技術指導に関する事項
(3) 教育及び人材育成に関する事項
(4) 高知工科大学に所属する学生のインターンシップ等に関する事項
(5) 社会貢献に関する事項
(6) その他上記目的を達成するために必要な事項

 この包括的連携協定の締結により、当社ならびに当社が支援するベンチャー企業などが、高知工科大学の文理を含めたあらゆる分野の先生方から学術指導を受けることが可能となります。複雑化する社会課題を解決するためには、大学が持つ深く多様な分野にまたがる「知のネットワーク」がイノベーションを加速させる大きな原動力になるものと考えています。また、この協定締結を機に、高知工科大学内にICI総合センターの分室を開設するとともに、当社のICI総合センターと専用回線のテレビ会議システムで結ぶことにより、いつでも学術指導や会議などが開催でき、迅速な対応が可能となります。このような環境を整えることで、高知工科大学や当社、あるいはベンチャーなどが持つ革新的なアイデアや技術を速やかに社会実装することにつなげたいと考えています。

 なお、2019年1月30日に高知工科大学で行った調印式では、磯部学長より「この協定には、高知県の産業の活性化も図れるというメリットがあり、本学、前田建設工業、高知県の産業界も含めた、WIN - WIN - WINの関係ができる。」との期待のコメントがありました。

 当社としては、高知工科大学が持つ様々な分野にまたがる「知のネットワーク」を有効に活用しながら、学生が持つ「自由な空想力、発想力」をイノベーションに繋げていきたいと考えています。その一環として、高知工科大学の学生を対象に、社会課題を解決するための独創的、あるいは革新的なアイデア提案を募集する「イノベーションアワード」を実施し、優秀な提案に対しては、アイデアの実現に向けた支援を当社が全面的に行っていく予定です。さらに、高知県における社会的課題に対して、オープンイノベーションで育て上げたアイデアや技術を社会実装できれば、その成果をもって広く日本国内へ展開していくことも可能であると考えています。

 前田建設工業は、本包括的連携を通じて高知県から社会革新を発信することも、高知工科大学と連携する意義のひとつであると考え、さまざまな社会的課題の解決に応えてまいります。

 

<問い合わせ先>

前田建設工業株式会社 総合企画部 広報グループ

電話:03-5276-5132

 

【参考資料】

 

写真 高知工科大学(高知工科大学のHPより引用)

 

写真 高知工科大学(高知工科大学のHPより引用)

 

写真 高知工科大学(高知工科大学のHPより引用)

写真 高知工科大学(高知工科大学のHPより引用)

 

[調印式出席者]

高知工科大学 磯部 雅彦 学長、岡村 甫 顧問、岩田 誠 研究本部長
前田建設工業 大川 尚哉 取締役常務執行役員、前田 又兵衞 総代、執行役員 三島 徹也 ICI総合センター長

 

高知工科大学と包括的連携協定を締結革新的アイデアや技術を迅速に社会実装へ

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