2020年11月25日中規模オフィスビル2棟をZEB化改修

 前田建設工業株式会社(本店:東京都千代田区、社長:前田 操治)は、国内の棟数約90%、延床面積約50%とストック市場の多くを占める中小規模オフィスビルの省CO2化総合改修の先導的事例として、MKD名古屋ビル(中部支店)のZEB化(ZEB Ready取得済み)改修を完了しました。また一口坂中央ビル(東京建築支店)を安全・環境・働き方・技術をテーマにした総合改修工事によるZEB化(ZEB Ready取得予定)改修に着手しました。

 築30年を超える中規模オフィスビルとして、当時の設計条件と近年の40℃に迫る猛暑との条件のかい離から、夏の温熱環境改善が強く求められ、また快適なオフィス空間への改善も求められていました。この度、単なる設備更新ではなく、昨今の要求水準まで建物外皮性能を向上し、熱源・空調システムの再設計に踏み込んだ改修を行うことで、省CO2化とオフィス空間の快適性向上を図ります。

 

【事例1】MKD名古屋ビル

 既存技術の最適な組み合わせによる、ZEB Readyを実現するミニマム改修。

 エントランスに設置したエネルギーの可視化モニタにて、省エネに対する啓発を促進。

 

建物概要

用  途 事務所
構  造 S造
階  数 地下1階、地上8階
建築面積 493m2
延床面積 4,344m2
竣  工 1987年
改修期間 2019年7月~2020年10月(完了)

 

 

主な導入技術修項目

屋上の断熱強化
高効率ビル用マルチエアコン(改修前:空冷ヒートポンプチラー+水蓄熱槽)
照明のLED化およびセンサーによる調光制御

 

 

【事例2】一口坂中央ビル

 安全・環境・働き方・技術をテーマにした総合改修工事の中で、ZEB Readyをも実現。

令和2年度ZEB実証事業(経済産業省)に「一口坂中央ビルZEB化改修工事」として採択決定。

 

建物概要

用  途 事務所
構  造 RC造
階  数 地下1階、地上8階
建築面積 779m2
延床面積 4,884m2(住宅部分を除く)
竣  工 1988年
改修期間 2020年10月~2021年12月(予定)

 

 

主な導入技術

外皮の断熱強化
開口部の断熱強化(Low-e複層ガラス)
照明のLED化およびセンサーによる調光制御
高効率ビル用マルチエアコン(改修前:空冷ヒートポンプチラー+水蓄熱槽)
換気CO2制御

 

<問い合わせ先>

前田建設工業株式会社 経営革新本部 広報部

電話:03-5276-5132

 

中規模オフィスビル2棟をZEB化改修

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