前田建設工業株式会社とスエズ社は、日本国内における上下水道事業のコンセッションに関する業務提携契約（期間：5年）を締結しました。
当契約は、上下水道セクターでのコンセッションをはじめとする官民連携事業の獲得・運営に向けたもので、長期的な協力関係を構築する契約となります。既に両社は相互に従業員を派遣し、研修を行っておりますが、さらなる提携の強化を目的として、従業員交換プログラムを実施します。
前田建設工業は、かねてより事業の柱として「脱請負」を掲げ、コア事業である建設事業の強化とともに、コンセッション事業に注力しています。これまで仙台空港特定運営事業や愛知県有料道路運営事業、また愛知県国際展示場コンセッションの運営権をそれぞれのパートナー企業とともに獲得し、運営に携わっています。
スエズ社は、創業150年を超える歴史を誇り、世界各地において、官民連携事業を手掛ける民間水道事業者としては世界最大規模の会社です。5大陸において約9万人の従業員を擁し、水道施設の遠隔管理システムやIOT技術による各種設備の予防保全など、最先端のテクノロジーを駆使し、水道事業のソリューションを提供しています。また、再生可能エネルギー事業や廃プラスチックのリサイクルの廃棄物処理事業など、環境分野のグローバルリーダーを目指している企業です。
現在、日本の水道事業は、人口減少による需要の減少に加え、老朽化した施設の維持更新費用の増大など、様々な問題を抱えています。
このような社会課題の解決策として、国内各地では事業エリアの広域化や一体運営を通じた管理の効率化が期待される水道コンセッションが計画されています。
両社は、現在、優先交渉権者の選定手続きが進んでいる宮城県の上工下水一体運営事業への取り組みを第1弾として、それぞれの経験とノウハウを生かし、このような社会課題の解決に貢献して参ります。
＜問い合わせ先＞
前田建設工業株式会社 経営革新本部 広報部
電話：03-5276-5132
サステイナブル・ディベロプメント・アンド・コミュニケーションズ部
スエズ（アジア）リミテッド