建物の安全性即時診断システム

技術の概要

地震直後に、活動拠点建物の安全性を即時に診断し、お客様の事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)を支援します。
地震直後に建物管理者が建物の安全性を即時に把握できなかったことから、初動対応に速やかに移行できなかったとの事例が多数報告されています。そこで、地震に対する事業継続性において迅速な初動対応を可能とする、建物の安全性を即時に把握可能なシステムを開発しました。

技術の特徴

  1. 1.屋上階1ヶ所の地震計測センサー情報をもとに、地震発生後の建物の安全性を、現地PCで即時に自動診断します。
    診断項目:構造の安全性:二次部材の安全性:設備機器の健全性
  2. 2.各階の診断結果および行動指針を、現地ディスプレイに表示するとともに、建物所有者や使用者などに即時にeメールで自動配信します。
  3. 3.特殊構造や特殊形状の構造物などへの適用は、地震計測センサーの数を増やすなどの方法で、個別対応可能です。
診断システムの構成概念図

メリット

  • 地震計測センサーが1ヶ所で済むため、初期費用だけではなくメンテナンス費用も最小限に留めることが可能です。
  • 地震直後に、お客様自らが建物の被災状況を把握することが可能となり、継続使用の可否判断材料に活用できます。また、具体的な行動指針を提示することにより、地震直後の初動対応への迅速な移行をお手伝いいたします。

特記事項

実績
飯田橋MKビル(鉄骨造7階建事務所ビル)、事務所ビルを中心に数十棟
適用工種
ビル形式のRC造もしくはS造構造物
関連資料

https://www.maeda.co.jp/news/2015/07/01/4911.html

備考
慶應義塾大学 三田彰教授の指導を受けて開発
特許出願中