ICI Lab/Brain Spa ICIラボ
オープン#2

TOP Report#1 Report#2 Report#3 Report#4  

THE ICI Partnership 共に挑むイノベーション

グローバルな視点で物事を考え、さまざまな知恵の交流と協業が起き、日本経済をけん引するプラットフォームとして

経済産業省 技術総括・保安審議官 福島 洋 氏

 これからの100年を見据え、イノベーションのプラットフォームとして、ベンチャー企業が社会実装を行う場。それがこのICI総合センター設立の本旨であるとお聞きしています。
 現在はどの産業も業種の垣根を越え、積極的に新しい分野に出て行こうとしています。そのためには多くを巻き込み、グローバルな視点から物事を考えることが必須です。かつて言われた「護送船団方式」では、もはや競争に勝てません。世界を相手にするためには同業他社やベンチャーも含め、垣根を越えて協力し、いち早く社会にサービスやモノを届けることが必要です。それを実現させる場として、このICI総合センターは適切であると考えています。これからは経済産業省を含め、さまざまな知恵の交流と協業が起き、日本経済をけん引する新しいイノベーションが数多く生まれてゆくことを心より期待しています。

第四次産業革命と言われる今、オープンイノベーションを志向したICI総合センターの今後に期待を寄せて

茨城県副知事 宇野 善昌 氏

 茨城県は大きな転換期の中で危機感を抱いています。つくばや東海村などは科学技術の集積地ではありますが、地域間競争は厳しく、経済のグローバル化の波に押されています。その一方、情報通信技術は目覚ましい発展を遂げ、Society5.0や第四次産業革命といわれるチャンスが目の前に転がっています。このような状況で、オープンイノベーションを志向したICI総合センターがオープンしました。
 新しく創発的なさまざまなアイデア、技術が生み出される施設が完成したことはとても頼もしく思います。茨城県ではJAXAがあるつくばを宇宙開発の拠点にしたいと考えており、ICI総合センターにそのような分野にもご協力いただければありがたく思います。そしてICI総合センターの機能がより力強く発揮され、前田建設のさらなる発展とICI総合センターが大きな成果を残すことを期待しています。

サウナと水風呂。このキーワードを具現化し、社会の課題を解決する“知の砦”が、ここに完成。刺激に満ちた環境の中で、善き未来の一翼を担う技術創出を。

建築家・東京大学名誉教授 内藤 廣 氏

 この建物の企画ディスカッションに司会役のような立場で参加させていただきました。いろいろなアイデアが出て、それが実現化していくという非常に前向きなプロジェクトで、楽しませてもらいました。
 私は「文学的合意」があれば、物事は成ると思っています。つまり、言葉でイメージを共有できれば、どんなプロジェクトでも、皆の力が出せるはずです。それを示唆するものがディスカッションの中で出た「サウナと水風呂」というキーワード。良い言葉が出たと思いました。熱い研究と熱い思いを言語化した「サウナ」、そこからイメージを広げる「水風呂」。それらが建物の中で具現化されたであろうことを私は確信しています。
 また、ICI総合センターが標榜するオープンイノベーションに関しては、「社会的な課題が多くなればオープンイノベーションを行うしか解決する術はない」と多くの方が分かっているはずです。しかしながら、社会制度の問題で実現できているところがほとんどありません。そこを踏み込まれたのは大変素晴らしいことだと思います。ここから先は中の活動が大事です。いろいろな人に来ていただき、刺激を受けて、最終的にはそれを社会に還元する流れをつくってほしい。血沸き肉踊る未来に向けて、がんばってい ただきたいと思います。

line

■前のページへ▼次のページへ