2004/08/04 3D−CADシステムのさらなる展開 —超高層RC住宅から生産・研究施設などの多様な分野へ展開— 当社は3D−CADシステムを構築し、超高層RC住宅の設計および施工において、生産性向上の効果をあげてきました。今後は3D−CADシステムのさらなる整備を進め、営業・設計施工支援ツールとして、需要のある生産・研究施設などの多様な建築分野へ積極的に展開を図っていきます。 当社は、平成13年より本格的に3D−CADシステムの構築に取り組み、主に超高層RC住宅を対象として、顧客のニーズに答えたプロジェクトを実現してきました。一般に3D−CADシステムは設計段階での図面品質の向上、顧客の理解度の向上に利用されていますが、当社では設計段階で施工情報を取込みながら設計から施工まで一貫してデータを活用するのが特長です。その中でも1.数量の自動算出2.発注への利用3.施工図、製作図等へのデータ利用をおこない図面作成の効率化と設計・施工工程の短縮という効果をあげてきました。 このたびは上記利用に加えて、設計の進捗に応じて概算コストを把握し、事業予算に合わせて設計を見直す、つまり設計段階でのコストコントロールという利用法でも効果があることが確認できました。施工ノウハウを設計段階に先行して取り込み設計品質が向上するとともに、設計の進捗に合わせて正確な数量を算出し従来困難であったオンタイムでの工事金額の把握を可能としています。 当社は、今後とも3D−CADシステムのねらいを1.顧客への提案能力、意志決定の向上(情報の共有、迅速化)2.不整合を防ぐことによる品質の向上3.オンタイムのコスト把握4.企画計画から維持管理までの情報の一元化による工程管理5.施工段階でのCADデータの有効活用(積算の省略、仮設計画、施工図、PCa製造や鉄骨ファブとの連携など)に置きシステムの充実を図ります。 また、本システムを営業・設計施工支援ツールとして、需要のある生産・研究施設などの多様な建築分野に積極的に展開し、企画・設計から施工、そして維持管理やリニューアルにいたるライフサイクルで活用を図るべく、さらにシステムを拡大しながら新しい分野への展開を図っていきます。 [問い合わせ]前田建設工業株式会社 総合企画部広報グループ Tel:03-5276-5109 |