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2001(Vol.42)
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6.幅広コッター・クイックジョイントセグメントの応力分布確認試験
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近藤和正,鈴木顕彰,岩本哲,北川滋樹
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  | [要旨] 近年,シールド工事においてセグメント幅が従来の1.0mから1.2mさらに1.5mへと拡大する傾向にある.セグメント幅を拡大すると,千鳥に組み立てた隣接セグメント接合部に発生するリング間せん断力によりセグメント端部に応力集中が発生し,セグメント幅方向の曲げ応力分布に不均等が生じることが懸念される.そこで,モデル実験としてコッター継手を用いたRCセグメントで実物大載荷試験を実施し,セグメントの荷重伝達状況を確認した. その結果,セグメント幅方向の応力集中度は小さく,千鳥組による添接効果を十分に発揮し,バランスの良い荷重伝達となったことから,幅広コッター・クイックジョイントセグメントが実用に供することができることが確認された.また,その結果と解析値とを比較検討した結果,継手面のすべりや軸力による拘束など不確定な要因はあるものの,セグメントの挙動を予測する手法として梁ばねモデル解析が有効であるという所見を得た. |   |
キーワード: シールドトンネル, セグメント幅拡大, セグメント設計, 添接効果, 二次覆工省略
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