2001（Vol.42）



20.TBM先進導坑坑壁画像を用いた本坑大断面トンネル安定性評価システムの開発
南浩輔，久慈雅栄, 三宅克也((株)錢高組), 野村義孝

  [要旨]
トンネルの大断面化に伴い，TBM（Tunnel Boring Machine）導坑先進拡幅工法が実施される場合がある．大断面トンネルは現在のところ，施工実績が少なく経験的手法が使えない場合が多い．また，大断面トンネルでは断面形状が偏平化し，従来以上に不連続面により形成されるキーブロックの影響を受けることが予想される．その為，地山データを設計・施工に反映できる技術の開発が重要となる． 本論文では，TBM先進導坑より得られる坑壁情報を画像として取り込み，不連続面を抽出･データベース化し，それに基づいてキーブロック連続解析を行い，大断面トンネルの安定性を評価するシステムを開発したので報告する． 開発システムを用いた結果，TBM坑壁の自動撮影・展開画像化による不連続面のDB化およびキーブロック連続解析を行なえ，従来に較べ大幅に省力化・スピード化を図ることができた． 		 


キーワード： TBM先進導坑, 坑壁画像, 不連続面, キーブロック連続解析, 不連続面有効解析範囲