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2002(Vol.43)
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9.超高強度材料を使用した鉄筋コンクリート造柱の構造性能に関する実験的研究
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岩岡信一,堀伸輔, 渡邊朋之, 山本憲一郎
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  | [要旨] 鉄筋コンクリート構造建物の超高層化に伴い,下層部の柱には大きな長期軸力が作用し,外柱には地震時に大きな変動軸力が生じる.そのため,より高強度なコンクリートおよび鉄筋を使用することが必要とされる.また超高層建物では部材のプレキャスト化など施工の合理化が必要とされる.そこで著者らは部材のプレキャスト化を想定し,Fc=100N/mm2以上の超高強度コンクリートと高強度鉄筋を用いたRC造柱部材の構造特性を把握するために,曲げせん断実験およびせん断実験を実施した.その結果,超高強度材料を使用したプレキャスト柱部材は靭性能に優れた良好な履歴性状を示すことが確認された.また,部材の曲げ耐力,せん断耐力の評価方法およびスケルトンカーブの設定法について検討を行なった結果,実験値と良い対応を示すことがわかった. |   |
キーワード: 柱部材, 高強度材料, プレキャスト, 曲げ耐力, せん断耐力, 復元力特性
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