2002(Vol.43)



11.環境共生共同住宅 レックスハイツ文京春日環境配慮技術の導入効果に関する実測調査

佐竹晃,丸山勇祐, 志村正幸, 義江龍一郎

  [要旨]
地球環境の保全が重要な課題となっている社会背景をふまえ,当社では種々の環境配慮技術を適用した環境共生共同住宅「レックスハイツ文京春日」の企画・設計・施工を行った.当施設は,躯体に高強度コンクリートを採用する等で100年の高寿命建物を提供し,また自社開発のソーラー発電外装システムや風力発電システム,薄層屋上緑化を採用するなど,高度な環境共生住宅を提案したものである. 本報では当施設の概要を報告するとともに,竣工後1年間実施してきたソーラー発電システム,風力発電システム,及び屋上緑化に関する実測結果を報告する.両発電システムについては,年間発電実績を把握し,また設計予測式の検討,精度確認を行った.屋上緑化については,緑化によるスラブ表面温度の変化量を統計的に把握することができた.また実測値を用いた室内環境シミュレーションを行い,屋上緑化を行った場合の下階住戸の自然室温や空調負荷変化量を推定し,その導入効果を明らかにした.
 


キーワード: 環境共生住宅, 地球環境, 自然エネルギー, 太陽光発電, 風力発電, 屋上緑化