2004(Vol.45)



6.高性能軽量コンクリートのPC橋梁上部工への適用に関する研究

笹倉伸晃,佐藤文則,舟橋政司,秋山博(㈱錢高組),濱田譲(ドーピー建設工業㈱)

  [要旨]
軽量で高強度のコンクリートを製造できるという特長を活かし,高性能軽量コンクリートを橋梁上部工などのプレストレストコンクリート部材へ適用することは有効であると考えられる.このとき,高性能軽量コンクリートのクリープや収縮などが有効プレストレス量に影響を及ぼすため,構造物を設計する上でクリープ特性などを把握しておくことが重要となる.そこで,高性能軽量コンクリートのクリープ試験を行い,PC橋梁上部工への適用性を検討した. また,高性能軽量骨材などの特殊材料を用いて市中生コンプラントでコンクリートを製造する場合,骨材ビンの確保の必要性などから,プラントによっては対応できない場合や製造コストが大幅増となる場合がある.そこで,特殊材料を使用する場合のコンクリートの現地製造システムを考案し,コンクリートの練混ぜ試験を行って通常のバッチャープラントで製造したコンクリートと比較したところ,同等の品質を有しているとの結果が得られた.
 


キーワード: 高性能軽量骨材,クリープ,収縮,特殊コンクリート,現地製造