2004（Vol.45）



10.土壌洗浄工法と微生物処理を組み合わせた油汚染土壌の浄化工法の開発
岩田将英，野田兼司，高木亨，山本達生（(財)先端建設技術センター），小口深志

  [要旨]
油による汚染土壌の浄化工法の一つに土壌洗浄法とバイオレメデェーション（微生物処理）を組み合わせた工法がある．この工法は油汚染土壌を洗浄によりある程度油分濃度を低減させ，その後微生物による油の分解を促し，清浄土として埋戻し等に使用するというものである． そこで，著者らは土壌洗浄工法と微生物処理を組み合わせた工法の開発を目的として，アスファルト合材工場跡地の実汚染土壌を用い，浄化実験を実施した．この浄化実験により得られた知見は以下の通りであった．①攪拌・分級・すすぎの３工程からなる土壌洗浄法にて，80%程度の油分を除去することが可能であった．②洗浄処理土に未洗浄土を混合し微生物処理を実施することで浄化の効率を上げることが可能であった． 		 


キーワード： 土壌汚染，油，土壌洗浄，微生物処理