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鳥栖鉄道建設所所長の中村氏は「後1ヶ月間のデータによると、新八代~鹿児島中央間の開業、昨年の同時期と比較して利用客が約2.4倍に増加しました。このデータから、九州新幹線がビジネスや観光に利用され、人・モノ・情報の交流が活発になってきていると感じられます。
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独立行政法人
鉄道建設
・運輸施設整備支援機構
鉄道建設本部
九州新幹線建設局
鳥栖鉄道建設所
所長 中村和仁氏 |
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筑紫トンネルは九州で一番長い約12kmのトンネルで、4工区に分けて施工しています。その中で、前田JVが担当している河内工区が最も工事が進んでいます。これまでに蓄積した技術を互いに結集して、安全を第一に工期を守って施工していきたいと思っています。
当区間は、平成13年4月に認可をいただき、概ね12年後に完成する計画となっていますが、1日でも早く工事の完成を迎えることができるよう、取り組んでいきたいと考えています」と語った。
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担当副所長の佐藤氏は「関係者との協議を重ね、平成14年夏、筑紫トンネルを着工しました。河内工区の工事基地は鳥栖市所有の用地だったので、早く着工することが可能でした。738mの斜路が完成したのは、平成15年6月末。3065mの本坑の掘削が始まったのは11月初め。河内工区では、斜路と本坑を合わせて約1kmの掘削が進み、工事はあと2年半ほど続きます。JVには、低コストで、早く施工していただきたいですね」と語った。 |
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同 鳥栖鉄道建設所
担当副所長 佐藤 勉氏 |
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同 鳥栖鉄道建設所
主任 倉川哲志氏 |
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主任の倉川氏は、現場の施工管理を担当している。「河内工区は、トンネルから地表までの土被りが最大523mあり、水が大量に出ると難工事になることが予想されます。そこで、約100mの水平ボーリングで、地質や湧水の状況を確認しながら、掘削しています。また、斜路が奥の方ほど低くなる『突っ込み』による掘削のため、湧水の強制排水設備を十分整備して、本坑掘削を開始しています。水の問題も含め、掘りながら経験を重ねて判断しなければならない点が山岳トンネル(NATM)の難しいところです」と語った。
新幹線の運行は天候に左右されにくく、ダイヤが正確であり、安全性が高い。九州新時代にふさわしい交通機関として期待が高まっている。 |
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工期がある場合、トンネルは両側から掘削する。しかし、筑紫トンネルは4工区に分かれ、途中から掘り始め中間地点で貫通させる。鉄道トンネルの詳細設計は、掘削しながら施工会社と調整をとり決定するため、前田JVは約14人もの職員を確保して施工に当たってきた。
前田JVの工事主任池田は、「トンネルの施工には長い年月がかかりますが、完成後に走ってみると、わずか1~2分で通過してしまい、施工箇所を見ることはできません。美しい仕上がりは完成後の安全性につながるので、丁寧にしっかり施工しています」と語った。 |
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新幹線筑紫作業所
工事主任 池田弘英 |
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