当社は、石油資源開発株式会社、四電ビジネス株式会社、新光電装株式会社とともに、愛媛県大洲市において木質バイオマス発電事業を共同で実施します。環境負荷が低いカーボンニュートラルな発電事業として、近年、国内での開発が急速に進められている再生可能エネルギー発電事業の1つです。燃料には年間20万tの木質ペレットが使用され、燃料調達には国際的な認証制度である「FSC認証」を取得済みの現地サプライヤー(ベトナム)から継続的・安定的に燃料を供給できる体制を組み、持続可能な木質バイオマス発電事業として万全を期しています。発電所、燃料倉庫、燃料受入バースの建設を当社が元請として施工します。当社は事業主、元請施工者として、初の大型バイオマス発電事業への取り組みとなり、2022年6月から着工、2024年7月末の竣工、同年8月からの売電開始を予定しています。3月22日、当社、アクアイグニス、敦賀市の3者で、敦賀市金ケ崎地区およびその周辺エリアに、オーベルジュ(宿泊機能付きレストラン)などの賑わい創出施設を整備する事業を推進するため、協定を締結しました。これは昨年5月にアクアイグニス、福井県との間で締結した「福井県域内におけるオーベルジュ整備事業に関する開発協定」に基づいたものになります。当日は、新型コロナウイルス感染対策を万全にし、敦賀市渕上市長、アクアイグニス立花代表に来社いただき、また、福井県の杉本県知事にお立ち会いいただき、協定書への署名が執り行われました。福井県は、2024年春の北陸新幹線県内開業による更なる誘客増を見据えて、滞在型観光の魅力を打ち出す戦略として、県内に複数箇所のオーベルジュ整備を進める予定です。敦賀市にはかつて命のビザで多くの人を受け入れた「人道の港」として世界に発信すべき文化や、日本の近代化遺産が数多く残っており、それらの資源を活かしながら、地域の活性化を目指して事業の推進に取り組みます。当社技術研究所であるICIラボのエクスチェンジ棟が、令和3年度新エネ大賞において「審査委員長特別賞」を受賞しました。新エネ大賞は、(一財)新エネルギー財団が主催(後援:経済産業省)し、新エネルギーなどに関わる機器の開発、設備などの導入の先導的な取り組みを評価するものです。エクスチェンジ棟では、豊富な井水や太陽光(発電・光・熱)といった再生可能エネルギーを最大限かつ積極的に活用するとともに、さまざまな省エネ・環境配慮技術の導入から竣工後のコミッショニング活動により、2019年度、2020年度の実績で『ZEB』を達成したことが評価されました。このたびの受賞は、2020年度省エネ大賞省エネ事例部門での「資源エネルギー庁長官賞(業務分野)」、令トラル賞での「カーボンニュートラル大賞」(大賞は、特に優れた業績として選出)に続くものです。環境・省エネに関する国内の主な表彰制度の受賞歴から、エクスチェンジ棟が極めて高く評価されていることが分かります。本受賞をステップに、政府目標であるカーボンニュートラル実現を見据え、より高度な省エネ・環境技術の開発・社会実装に取り組みます。和2年度カーボンニュー■事業概要発電端出力/50,000kW総事業費/約400億円建設期間/3年(設計含む)使用燃料/木質ペレット100%プラントEPC/元請 : 前田建設 プラント : 三菱重工JV敷地面積/発電所用地 3.8ha 燃料保管用地 2.0ha使用港/専用バース新設(40,000DWTバース)締結式の様子。左から敦賀市・渕上市長、前田社長、アクアイグニス・立花代表、福井県・杉本県知事発電所イメージ 前田建設について、さらに詳しくお知りになりたい方は、こちらへ検索www.maeda.co.jpww14近ごろのマエダをお伝えします。前田建設大洲バイオマス発電事業の共同実施と当社初の大型木質バイオマス発電工事の受注「エクスチェンジ棟」が新エネ大賞で審査委員長特別賞を受賞敦賀市、アクアイグニスと賑わい施設整備協定を締結MAEDATOPICS
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