VIVOVA VOL.118 2023 SPRING
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若い世代もこの現場でダム建設の技術を身に付けてほしい(所長談)多彩な手法でコンクリート打設を効率的に施工内ケ谷ダムの工事は打設量が多く、かつ山間部ということもあって、原石の採掘から実施するという、いわばフルスペックの作業を行う現場です。そのため、一番上流のエリアにある残土処分場から最も下流にあるダムサイト濁水処理設備までの距離が約7㎞にも及ぶ、長大な工事区間となっています。骨材用の原石山は、ダムサイトの上流約2・7㎞のところに確保しやや下流にある骨材製造設備にダンプで運び粉砕し、5種類にふるい分けして用途別の骨材となります。その後骨材をダンプでバッチャープラントに運び、コンクリートを練っています。ここからのコンクリートの運搬には、自走式のトランスファーカーを採用。打設量が多く、ダンプでの運搬は運転手の負担となるため、安全面でも効率面でも自走式が最適だということで提案しました。トランスファーカーのバケットに入ったコンクリートをタワークレーンで現場のグラウンドホッパーまで運び、打設します。施工打性設はや規安模全が性大かきらい※拡こ張とレもヤあ工り法、高浄圧す洗る浄グリ機のーほンカかッ専ト用にの※おグいリてーもン、締固め作業には、油圧バイブレータを搭載したバイバックを採用し、作業の省力化と、打設の均一化、速度向上を図っています。 打設後のコンクリートの上面を洗カットマシンを導入するなど、最適な設備を配置することによりスムーズな施工を心がけています。また、工事で発生した濁水は濁水処理設備で薬品・炭酸ガスの添加により、濁度調整・中和処理を施し、常に環境に配慮した施工を行っています。 規模が大きく広い現場なので、施工の効率化などへのプラスになる提案は、積極的に行いながら進めています。またここは自然豊かな場所なので、環境に関しては細心の注意を払って作業しています。 若い職員には、現場をよく見て技術を身に付け、今後に活かしてほしいと思っています。特にダム工事は、以前に比べると減っており、内ケ谷ダムの現場は多くのことを引き継ぎ、学んでもらう貴重な機会でもあります。 そして「品質のいいダムが安全にできてよかった」と言えるように、今後も気を引き締めつつ施工を進めていきます。1OTheDocumentof Maeda'sSite左岸バッチャープラント   ↓グリーンカットマシン公共内ケ谷ダム建設事業 内ケ谷ダム本体工事現場の道路は狭いため、「一般車はダンプカーの後ろを走ること」といった交通ルールなどを策定。独自に信号なども配置し、優れた施工性と安全に配慮しています。下流側右岸造成岩盤上流側バッチャープラント   ↓アンカー工アンカー工ンカアンカー工下流側※㈱前田製作所協力マシン内ケ谷ダム作業所所長 早川 浩朗バイバックバックホウのバケット部分にバイブレータを換装した重機でコンクリートの締固めを行う冬季施工休止前に拡張レヤ工法で順調に進むダム堤体工事ダムサイト施工状況(2022/12/2)でま行しったて。いこまこすで。採堤取体コさンれクたリ原ー石トはの、※堤体の打設面の高低差を極力無くし、面状に効率よく仕上げる工法で、安全性にすぐれた連続施工を可能とする合理化施工法。見学会現場見学の受け入れを積極的に行っています。発注者指導の下、当現場も協力、支援しています。コンクリートバケット(4.5㎥)グラウンドホッパー内ケ谷ダム作業所工事主任福成 将平ダム工事はこの現場が初めてです。バケットのサイズなど、通常の現場とは異なるスケールの大きさを感じています。現在は主に堤体の型枠を担当しており、これからダムの曲面の部分に取りかかるところです。非常に難しい作業ですが、ダム工事における非常に重要な工程なので、やりがいを感じています。3Dデータ例トランスファーカー   工事用道路のルール

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