──俳優としてのお仕事にも大きな影響があったんですね。ジャン・レノさんやルビー・ローズさんが出演するハリウッド作品です。そんな一線級の現場で何が起きているのか知りたい、きっとすごい現場なんだろうという好奇心が抑えられなくて、出演させてもらうことにしました。そこでは俳優として、とても大切なことを学ぶことになりました。す。メイクさんはイタリア系の初老の女性でした。数々のハリウッド俳優を担当されている方なのですが、僕に対する態度がすごいんです(笑)。僕のことは当然知りませんし、「あなたは誰?」「どんな役なの?」「俳優なのに英語も話せないの?」「いちいち私が聞かなければならないの?」「これは何のための時間なの?」とまくし立てられました。でも、言っていることはもっともだと思ったんです。「僕は彼女の仕事の邪魔をしているのかもしれない」 と理解したんです。何もしなくても準備してくれて、聞かなくても必要なものを用意してくれて、あとはカメラの前で演じればよかったんです。でも、ハリウッド映画の現場は違っていて、全員がプロフェッショナルで、現場に入って、衣装合わせやメイクが始まりま日本だと、現場に行けば、僕が作品に対してみんながクリエイティブな存在でした。「自分は俳優としてクリエイティブじゃない」と、そう思ったんです。そう思います。そのままの状態で日本に戻るわけにはいかないと思いました。国内で俳優をやっていると、周りの人からあいさつをしてくれて、何もしなくても段取りを説明してくれます。マネジメントもしてくれるし、仕事も持ってきてくれる。そうやって周りの人が優しくしてくれて、それに甘えていた自分がいたので不思議なことに英語もどんどん出てくるようになって、気持ちで話せるようになってきました。撮影が終わったときには、そのメイクさんは涙ぐみながら「ヒデ、あなたはグレートアクターだ」と言ってくれました。はないかと思うんです。先ほどのメイクさんも、別に僕に怒っていたわけではないと思います。そこにはビジネスとして取り組んでいるというプロの姿勢があるだけです。プロとして質問して、僕のこともプロとして扱ってくれていたのだと思います。その後、僕もそれに応えるべく作品に取り組みました。すると、がつながって、いいシーンが撮れたニケーションを取りながらそれぞれの役目を果たしたとき、それらして、それが実現できたとき、人のるんだと思います。映画やドラマの撮影をしていると、「今、役者もスタッフもみんなな!」と思える瞬間があります。以前は、それは「ときどき出会えるもの」だと思っていました。でも、そうじゃないんです。スタッフ全員がプロとして臨み、お互いにコミュがクリエイティブにつながる瞬間が訪れるんです。それは、毎回しっかりと狙いにいくべきものです。そ心を揺さぶる作品が生まれてく伊藤英明さんのサイン入り色紙を5名の方にプレゼントします。■ご応募は前田建設公式サイト「VIVOVA読者アンケート」(右記QRコード)にご感想をご記入の上、回答を送信してください。■当選の発表は、プレゼントの発送をもってかえさせていただきます。■締め切りは、2023年6月15日受付分までとさせていただきます。ふるってご応募ください。o4iveActHIDEAKIInterviewITO読者プレゼントPresent
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