VIVOVA VOL.121 2023 WINTER
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ジャズ喫茶で働きながら見ていたお客さんたちの掛け合い──清水さんにとって、大変な時期でもあったんですね。──清水さんの笑いの源泉は何でしょうか?提供できたんですけど、番組のコントでは、そんなことは二の次で、アドリブでどれだけうまく返すか、といった瞬発力が重要でした。急に平場に立たされて、「あ、自分はこんなに弱いんだ」と思い知らされて、ショックでしたね。演者がみんな学園祭に呼ばれまくっていて体力的にもヘロヘロでした。あと、私生活では子どもを産んだばかりで、育児もしなければならなかったのでそれはそれで大変で、あの頃は結構カリカリしていたと思います。すごかったです。カメラを回さない日をわざわざ設けて、コントをこうした方がいいとか打ち合わせをしたりして、その辺りの気合いも違いました。それと、みんな人柄がいいので、一緒にいるとすごく楽しいし、やる気も出るんです。つらさと楽しさの両方を味わったような現場でした。と思う一方で、ライブステージは楽しいなという思いは強くなりました。やはりテレビはパブリックなものなので、好き勝手できるわけではないけれど、自分のライ当時は学園祭ブームみたいなものがあって、出そうですね。ただ、出演者もスタッフも情熱が日々のテレビの仕事は大変だブは自分のやりたいこと、表現したいことを自由にできます。ネタであっても、ちょっときつい言い方とかは、テレビではできないですからね。若い頃はよく分からないままずっとやってきましたけど、この年齢になって、やはり自分に合っているのはライブだなと思うようになりました。ステージでは、今も学びがありますね。高山市の実家はずっと商売をしていて、1階がお店で、2階、3階が住居で、今も変わりません。私が小学4年生のときにジャズ喫茶を始めたんですが、高校生くらいからそこ     自分だったら、そんな批判やシニカルな態度も「笑い」につなげるなと思っていたんです。でアルバイトをしていたんです。ジャズ喫茶というと、カウンターのお客さんたちの音楽の批評がすごいんですよ。「こんなダサい曲はない」とか「この曲はこびてる」とか、自分勝手言ってるんですね。ホントにうるさいんです(笑)。でも、そういうのを聞きながら、思っていることをうまく言ってくターの目の前に広がっていたのかもしれません。見ていると、お客さんたちがある人の批評に共感したとき、みんな笑うんです。それが批判だろうが、自分の意見と一致すると「よくぞ、れた!」という笑いになるんです。そうやって他人を批判しておいて、自分のこともちょっと落とすとか、そこに少しエッセンスを加えると面白くなるなと思いながら、おじさんたちの話を聞いていました。そんな即席のお笑いライブステージが、実家のジャズ喫茶のカウン清水ミチコさんのサイン入り色紙を5名の方にプレゼントします。■ご応募は前田建設公式サイト「VIVOVA読者アンケート」(右記QRコード)にご感想をご記入の上、回答を送信してください。■当選の発表は、プレゼントの発送をもってかえさせていただきます。■締め切りは、2024年3月15日受付分までとさせていただきます。ふるってご応募ください。o4iveActMICHIKO SHIMIZUInterview読者プレゼントPresent

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