「1分で2回転するこの泥土圧力式シールドマシンのカッターフェイスについているディスクカッタは、岩盤に押しあてられてカッターフェイスが回転す若葉が芽吹く早春の4月、今回は、東青梅駅付近で進行中のシールドトンネル工事に伺いました。現場は東青梅駅から成木街道を北へおよそ2㎞進み、少し高台にある根ヶ布給水所近くの立坑です。ここから逆に東青梅駅付近までの成木街道に沿って下りながら掘り進むシールドトンネル工事です。「このトンネル工事は、災害や事故時における給水の安定供給が目的です。根ヶ布給水所の老朽化などにともない送水管と配水本管を新たに整備します」と現場を案内していただいた引田所長。いざ、現場の発進ヤードにある直径10mもある大口を開けた発進立坑に降りて、約200m先まで掘り進んだシールドマシンの先端に向かいます。シールドトンネル自体は直径約2.5mありますが、施工中は土砂排出のベルトコンベアなどが通っているため小さくなるので腰を屈めながらの前進です。トンネルを掘り進む約2㎞の間には、硬い砂岩の岩盤やも脆ろい風化岩の岩盤が不規則に出現し、到達付近では玉石混じりの砂礫があるそうです。るとそろばん玉のように回転し掘削しますが、トンネル完了までに約8回交換が必要です」とのこと!シールドマシンのディスクカッタが交換できるなんて初耳です。ビックリ!「ディスクカッタの交換時期は、摩耗データや目視で、確認します。交換作業では、人がマシンの先端の狭いシールドチャンバー内に入って交換します。ディスクカッタにはシングルカッタとツインカッタタタ、そしてツールビットという3種類があり、シングルカッタ1つだけでも約150㎏もの重さがあるので、チェーンブロックを使って慎重に交換します」。なるほど、それは狭い場所では大変な作業です。シールド工事では、山岳工法と違って、削っていく断面の岩盤は見えないのが普通ですが、ディスクカッタ交換時にはマシン先端にこれから立ち向かう岩盤が見えています。がんばれディスクカッタ達。そしてこの強固なディスクカッタにはクロムモリブデン鋼という強度と耐摩耗性に優れている材質が使われているとのこと。確かにディスクカッタはシールドマシンの要ですからね。交換作業を終ええたたデディィススククカカッッタタ達を見てみると岩盤との厳しい戦いを終えた感じです。ついねぎらいの言葉をかけたい気分になりました。□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ザ現場検SHOw工 事 名/根ヶ布給水所から青梅市勝沼一丁目地先間送水管(600㎜)及び 配水本管(600㎜)新設工事(シールド工事)発 注 者/東京都 水道局工事場所/東京都青梅市根ヶ布二丁目237番地内(根ヶ布給水所)から 同市勝沼一丁目27番地先間工 期/2023.5〜2027.7工事内容/シールド工法による配水本管及び送水管新設工事(管路工・立坑築造他)11□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□東青梅シールド作業所 引田 猛年 所長 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□イラスト&テキスト モリナガ・ヨウ□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□建建設設現現場場ににみみるるふふししぎぎなな真真実実、、意意意意意意外外外外なななな種種明明かかしし・・・・・1966年東京生まれ。イラストレーター、画文家。早稲田大学教育学部卒(地理歴史専修)、漫画研究会出身。主な著書に『モリナガ・ヨウの土木現場に行ってみた!』『図解絵本 東京スカイツリー』『築地市場 絵でみる魚市場の一日』(第63回産経児童出版文化賞大賞受賞)事事事事ののののののののののののののののののののののの流工事の流れ工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工工事事事事事事事の流れれ交換場面はこんな感じシールドマシンの内側!□□□ □ □ □□□□□□ □
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