前田建設ファンタジー営業部

ファンタジー営業部 未来の百貨店

モビリティ、アパレル、そして建設の異業種コラボ「未来の百貨店」。
そんな夢の企画を実現させた各社の担当者に、製作過程や参加の意義などについてお聞きました。
果たして「未来の百貨店」とは?真剣な言葉の数々にその理想像が見えてきます。

未来の百貨店メインイメージ

フィアロコーポレーション作品「SHOW CUBE」詳細はこちら

フィアロ前×前田コラボ動画はこちら

企画の概要

50年後の百貨店の買い物は、どのように進化しているのでしょう?
柔軟な企画力に定評のある「前田建設ファンタジー営業部」プロデュースにより、複数の企業から「未来の百貨店」をテーマに、夢のある提案をいただきました。
本プロジェクトは、未来の百貨店のあるべき姿を、百貨店自身でなく、異業種クリエイターが創造するユニークな試みであり、その意味では近年話題になっているオープンイノベーションの適用事例と言えるかもしれません。
未来の百貨店を自由に創造した「わくわく」「驚き」の買い物シーンとそこに至るクリエイターの思いをお楽しみください。

  • 株式会社フィアロコーポレーション
  • オンワード商事株式会社
  • 前田建設工業株式会社

FILE.1 株式会社フィアロコーポレーション

  • 代表取締役社長 岩﨑晃彦
  • シニアデザイナー 平田滋男
  • 業務推進グループ 主任 佐藤拓也

人々に夢や感動を与えるデザインとモノづくり 株式会社フィアロコーポレーション 代表取締役社長 岩﨑晃彦

岩﨑晃彦1
自動車産業の発展とともに成長
 フィアロの創業は1939年で、元々は私の祖父が立ち上げた木型屋です。当時はまだ自動車産業が形になっていなかった時代で、産業用機械の鋳型を作るための木型の製作を行っていました。その後、自動車業界と関わるようになったのは1950年代です。 その頃になると自動車産業が大きく前進し、我が社の仕事内容も大きく変化しました。

 現在の仕事は、業種は圧倒的に自動車関係が多く、よりデザインに寄った仕事とより量産に近い仕事の2つに分けられます。自動車メーカーにはデザインを担当する部署があり、次世代の新しい車両を開発する際にはそのデザインが核となります。デザイナーは手描きのスケッチやコンピュータグラフィックスといった方法で頭の中にあるアイデアを表現するわけですが、車の最終的なプロダクトは立体なので、そういったものだけではデザインの善し悪しを評価できません。そこで立体の原型モデルを作ることが私たちの仕事となります。スケッチやデータを元に平面のデザインを立体にしていく。クライアントのデザイナーと我が社に所属するモデラーと呼ばれる職人が、同じプロジェクトの中でひとつのチームとしてコミュニケーションを取りながら、立体モデルを作っていくことになります。

岩﨑晃彦2
フィアロは木型屋からスタートし、マスターモデルや試作品といったモノづくりを続けてきましたが、デザインについては今まで一切手掛けていませんでした。しかしメーカーの第一線で活躍してきた平田という人材を得たことで、未知の領域だったデザインに踏み込むことができました。デザインを手掛けることで可能性が大きく広がり、自動車だけに縛られず、新たなモノづくりにつながる異なった世界、異業種への扉を開くことができたと思っています。
異業種コラボで新たな能力を引き出す
 異業種コラボレーション「未来の百貨店」では、お互いに情報を共有することで新しい発想が出てくるなど得るものが多くありました。デザインという言語では、異業種という壁を作らなくてもいいのではないかと思います。色々と試行錯誤をすることが面白く、そして知らない業種と仕事をすることは一から勉強をしていくことになるので、自分たちのポテンシャルを引き上げてくれる。今後も異業種と仕事をすることで、自分たちでもまだ発見できていない新たな能力を引き出し、幅を広げてくれるのではと期待しています。
岩﨑晃彦3
驚きや感動を色々な人々に
 私たちフィアロコーポレーションが最もこだわっているのは「デザインとモノづくりを通して人々に夢や感動を与えること」です。法人相手の受注産業なので通常の仕事は限定されたものになりますが、我々がやっていることは、次の時代に出てくる新しいものを開発するための過程で、そこには色々なデザインの提案やモノづくりのプロセスがあるんです。なかなかアウトプットひとつだけでは言い表せませんが、そういった提案やプロセスを経て完成したものは、クライアントだけでなく色々な人々に驚きや新鮮さを与えられると思っています。

 クライアントに完成したものを納品する際は、担当者の顔つきや表情を見ればすぐに評価が分かります。初めて完成品を見たときの表情は、言葉より先に出てくるもの。いつの時代でも新しいものは数多く出てきます。そんな中でも色々な業種の共通言語であるデザインとモノづくりの力は無限大で、人々に感動を与えられると自負しています。そこで感じられる驚きや感動を、これからも大事にしていきたいですね。

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付加価値と楽しさを併せ持った「未来の百貨店」 株式会社フィアロコーポレーション シニアデザイナー 平田滋男

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大いに興味をそそられた異業種コラボ
 車業界はとても閉鎖的なんです。機密事項ばかりで、外の人に対して仕事内容を話すことはできない。しかし「あのデザイナーがどこに転職した」といったようなことは、すべて伝わってきます。そんな車業界と同じように狭い世界だと思っていた建築業界から今回の依頼があったことに対しては、最初は「珍しいこともあるもんだな」と思っただけでしたね。しかしファンタジー営業部のことを知り、今までやってきたことを見てとても楽しくなり、そしてこれからやることに大いに興味を持ちました。
理屈にこだわるだけではいいものを作れない
 今は環境問題やエコロジーなどの流れから、建築業界も家電業界もその他の業界も、何か新しいことをしなければいけないと言っている。車業界も同じで、車をガソリンで走らせてはダメなのではというような風潮が続いています。しかしそういう流れから出てくるものは、どれもありがちなものになってしまっています。コンパクトな車がそのままバスに乗り、そのバスがさらに大きなバスに乗る。そしてそのバスは駐車しながら充電することで動く。もう分かりきったことばかりなので、それには飽きてしまったんですよ。ですから善し悪しは別にして、今までにやったことのないものを考えてみようというのが今回の「未来の百貨店」の始まりでした。
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 しかし今、人々は安価なもモノにしか飛びつかず、インターネットを見れば色々な商品を比較検討して購入することができる。そんな中でも公園でサッカーをしているところにスポーツ店が訪れて、その場でサッカーシューズを試着できたりしたら楽しいですよね。そういった娯楽や買物に行くこと以外の付加価値がなければ、人はなかなか百貨店に訪れないと思います。アメリカのショッピングモールなどは、まるで遊園地のようで、行くだけでワクワクするし楽しみながら買物ができる。車やバイクは運転するのが楽しいものです。エコは大切ですが、ドキドキするところを残していかないと楽しい車は減っていく。理屈にこだわっていているだけではいいものは出来ないんです。
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自動車業界も外に発信することが必要
 ともすれば同じ業界内でしか理解されないことを、前田建設はファンタジー営業部を通じて、色々なアプローチで外に向けて発信している。それはとても素晴らしいことだと思います。今回一緒に作業を進めることで建築業界に対する理解度が上がり、車業界も同じように外に発信していくことが必要だなと感じました。発信することで知名度も上がっていく。本当に目から鱗でしたね。今回そのお手伝いを出来たことはとても良かったと思っています。また何かあればぜひお願いしたいですね。

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自動車で培ってきた技術を他業種で生かす 株式会社フィアロコーポレーション 業務推進グループ 主任 佐藤拓也

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異業種を結びつけるキーワード
 今回の「未来の百貨店」に関するお話しをいただいた最初の印象は、「前田建設? ゼネコン?」と不思議に感じました。ハッキリ言って「何をするんだろう?」というのが第一印象でしたね。しかし車がEVに移行し、その充電を建物で行うことを考えると、車と建築は少しずつ異業種ではなくなるのではないかとも感じました。実際にはまだ異業種ですが、その壁を取り除けば“モノづくり”というキーワードで今後も交わっていくのではないかと思います。
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異業種コラボで自分たちの可能性を確信
 現在のメインクライアントは自動車メーカーですが、自動車業界の試作製作で培ってきた技術を今後どのような業界で発揮できるのかを見極めているところです。井の中の蛙ではないですが、自動車業界では当たり前の技術が、他の 業界の方からは「世の中にこんなことがあるのか」というほどの驚きを持って受け取られる場合もあります。それは私たちにとって励みになりますし、その驚きや発見を様々な方に提供できるように、今までは裏方だった私たちも少し前に出る必要があるかもしれません。「僕らが世界を変える。」と思っているわけではありませんが、今回の経験で刺激を受けたことは確かです。自動車にこだわらなくても、世界は大きく広がっている。その可能性を追求する手段として、建設会社である前田建設と異業種コラボレーションを行い、さらに成果を出せたことに手応えを感じています。そして自分自身が今後仕事をしていく上で、様々な企業や業界にアプローチをかけてもいいことを確信することができました。

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作品詳細

SHOW CUBE   動画   関連記事

自動車&モビリティの先行デザインを得意とするフィアロコーポレーション。
商品輸送だけでなく売場機能も車(トレーラー)に持たせ、時・場所・顧客に合わせ柔軟に変化する百貨店とした。

売場機能を有するトレーラーと、それらを複数駐車可能な超大型立体駐車場を組み合わせた、未来の百貨店の姿。これにより売場のレイアウト変更や入れ替えがタイムリーに行なえ、お客様に対し、常に新鮮かつ便利な買い物を提供する。複数のトレーラーを外周路にて微速運転させることで、まるで回転寿司のように座ったお客様に次々と商品オファーを行なう「テレビショッピング<ライブ版>」の実施も可能な設計である。

現状の自家用車運送用トレーラー(2階建て方式)と同程度の大きさ、かつ店舗営業時には屋根と側面を大きく上方へスライドさせる設計となっている。
未来であるため、動力は排出ガスゼロ、運転は自動(全方位歩行者衝突防止機能)を想定しており、それが建築との大胆な融合を可能にしている。一方、駐車スペースさえあればどこでも営業可能なため、百貨店営業終了後の街角におけるブランドショップ、郊外での地域物産展、運動公園でのキャンペーン&アンテナショップといった多様な展開も実現できる。

外周路に囲まれた建物中央部から見る景色は、トレーラーと建築が一体的に、例えばトレーラー前後が柱に隠れるデザインとなっているため、明るく高級な百貨店イメージが演出される。野菜や鮮魚売場のトレーラーは日に何度も産地とのシャトル運転を行い、様々な場所の畑や海を切り取ったままの鮮度で、お客様に商品を提供することができる。
あるいはご希望のお客様には売場に「ご乗車」いただくことで、工場/生産現場見学ツアーご招待することも可能である。

※作品説明文章はファンタジー営業部

■フィアロコーポレーション http://www.phiaro.jp

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