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PROJECT04 世界初、民間国際ロボット救助隊を創ろう編 パート7:これがロボット救助隊の姿だ(後編) page01
「従来にない大規模検討を各社協働で行うことは可能なのか」担当は当初、かなり悩んだのだが、開けてみれば各大学、組織、会社の皆様の暖かいご支援のおかげで、何とかここまで、しかも楽しみながらたどり着けたのは幸運という他はない。そして何より、今どき希少な(?)この長文コンテンツにお付き合いいただいた読者の皆様にも深く感謝すると共に、今後もロボット救助に関して注意を払っていただければ有り難いと思う。
石材店を母に
救助隊の方にお話を聞いても文献で調べても、ロボットによる情報収集という段階を過ぎた後、救助で役に立つのはロボットのようなハイテクよりも単純頑丈なローテクだという。現実のレスキュー隊にも油圧ジャッキ、油圧カッターなどが装備されていることは以前、ご紹介した通りだ。そこでコマツさんから「専用機から各種機器へ油圧を送る」というアイデアが出され、その目玉装備として何がふさわしいのか考えることになった。
C主任は前に一度、現場で目にした超コンパクトなクレーンに目をつけていた。
アウトリガ
コンパクトなボディと、風変わりな足(アウトリガ)
©前田製作所
あれなら災害現場でもきっと役に立つだろう。そこでその製品をつくっている、株式会社前田製作所さんに話を聞きに行った。
左から
株式会社前田製作所 産業機械本部 産機営業部 直需グループ 係長 森 竜一
               同              係長 小野 純哉
©前田製作所
B主任 B主任: 同じグループ会社やのに、この「かにクレーン」ってよう知らんですみませんが、これはクローラ、写真を見ますと、使うときには浮かせますのやな。
森氏 森氏: そうですね。浮かせていただくようにマニュアルではお願いしています。写真はヨーロッパでの使用例ですが、海外は比較的手順どおりに使ってくれるんですね。一方国内では、その方が安定するというイメージからか地面に付けてお使いになっている姿を良く見ます。
小野氏 小野氏: 浮かせていただいて、水平取り*1も確実にしていただきたいですね。
B主任 B主任: 一言でいいまして、このクレーンのメリットってなんですの?
小野氏 小野氏: 通常のクレーンですと荷を吊っても転倒しないよう、それに対抗するおもり、カウンターウェイトが必要になるんです。大きなクレーン車など今度よく見てください。黒いのが多いですが、ゴツイのがついていますから。
D職員 D職員: あ、ありますね。ちょっと板状で、いろいろ重さ調整できそうになってるのが。
森氏 森氏: それですね。で、うちの「かにクレーン」は転倒しないための「荷重」を全てこの特徴的な脚で支えてしまいますから、カウンターウェイトが不要になり軽量であることが喜ばれているわけです。あとは脚を折りたたむと本体がスリムで、建物のドアを通過できる機種もあるということでしょうか。
小野氏 小野氏: 一方で「吊りながら移動する」ということはできないんですが・・・。
D職員 D職員: え、これ歩かないんですか?
森氏 森氏: はい、残念ながら歩かないんです。そういうお問い合わせをいただくお客様も、多数いらっしゃるんですが。
B主任 B主任: いままで我々、様々な大学の一線級ロボットを見すぎてきたからの。Dの気持ちはよくわかる。
D職員 D職員: 先生たちに頼めば、歩くかにクレーンもすぐ実用化できると思いますよ!
小野氏 小野氏: 面白いですね。自力で安全に段差を乗り越えることは課題です。
C主任 C主任: 現状でも十分面白い機械だとおもうのですが、このクレーンが商品になるまでの経緯ってどういうものだったのですか。
小野氏 小野氏: 石材屋さんからの要望ですね。お墓の狭い箇所でも、墓石を楽に運べる機械はないかと。そこで製作したのが、「運ん太郎(はこんだろう)」ですね。
運ん太郎
車体幅660mm!軽自動車も運べそうな、積載量950kg!
無鉛ガソリンで動きます
©前田製作所
B主任 B主任: 下の方の、この「リフト&ダンプ」というのは、なんです?
小野氏 小野氏: 当初は運ぶだけで重宝がられていたのですが、墓石って、こう高いところにも積みますでしょ。それまでは手押し台車で運搬していましたが大変な重労働だったんです、墓石も光沢の有る密度が高い重い材料に変わってきました。それを積み上げる訳ですから危険で疲れる作業です。そこで重宝するのがリフト機能です。石材を乗せた台が上下するので、持ち上げるという作業が無くなりました。
C主任 C主任: 極めて真直ぐに市場の声に応えていらっしゃるわけですね。
森氏 森氏: そうです。そしてこの後、もっと高い、広い作業範囲が欲しいという声や、墓石の、角が欠けては困るという声が来まして、クレーンを載せたわけです。
D職員 D職員: なるほど。そしたら「墓場で鍛え抜かれたこのパワー。歩きそうだぜ、かにクレーン」とかCM作って流したら、うけるんじゃないですか?
B主任 B主任: ちゃうと思うわ。大いなる誤解も招くにきまっとる。
D職員 D職員: でも「歩きそう」って言ってるから、「あー歩かないんだな」って・・・
C主任 C主任: (無視して)で、今のカタチになったんですね・・・当初からネーミングは「かにクレーン」だったんですか。
森氏 森氏: 違いますね。このパンフレットでも小さく書いてありますが、ミニクローラクレーンが正式名称でした。しかしお客様に「あのかに」とか「かにのクレーン」とか親しみをこめて読んでいただけるようになり、まずカニの絵をパンフ載せることから始まって、今ではすっかりパンフレットの中央を占めるまでになりました。
C主任 C主任: 最近ではヨーロッパにも輸出していると。
小野氏 小野氏: おかげさまで。代理店のネットワークも構築できました。
B主任 B主任: こういう建築現場なんかで重宝するんですな。向こうは石組文化やからな。
森氏 森氏: 日本でも建築の窓枠に大きなガラスをはめ込んだり、大理石を敷き込む作業などでもお使いいただいています。だから床面を汚さないように白いゴムクローラをはかせたりしています。遠隔操作もできるようにしています。
D職員 D職員: 今回、救助隊でこのかにクレーンを使うという案ですが、お聞きになっていかがですか?
小野氏 小野氏: 実はですね、とある噴火の恐れのある火山を、ラジコンヘリコプターで観測するという仕事があってですね。このヘリコプターの無線操作可能距離を長くするため、このかにクレーンを通信機のマスト代わり、つまり移動式中継基地として使ったらどうか、という話があって、検討したことがあったんです。
C主任 C主任: ずいぶん今回の話に近い内容ですね。具体的にはどのような改造が必要だったんですか。
森氏 森氏: まず火山地帯なので足回りを耐熱使用に変更、油圧ホースも耐熱性向上をさせました。その次にアウトリガの張り出しと本体の水平取りを完全自動化させました。これは高所作業車の技術を使えば簡単です。
小野氏 小野氏: そして難しかったのが転倒時の自動復旧ですね。起き上がり機能。
D職員 D職員: ほら、やっぱり歩けるんじゃないですか、かにクレーン。
小野氏 小野氏: いや歩けないんですね。脚の曲げ伸ばしで機体を元に戻すというだけなんですよ。
C主任 C主任: それら機能は問題なく実現できると。
森氏 森氏: できますね。見積もりまで作成しましたから。
B主任 B主任: 今回、コマツさんの専用機から油圧の供給を受けられるんですが、エンジンなどの省略は・・・
森氏 森氏: 十分可能ですね。ただ、思ったより軽量化には寄与できないかもしれません。現在一番大きなモデル、MC−305CWの場合で約100㎏、我々お勧めのMC-285CWの場合ですと70〜80kg程度の数字ですね。104CWで、元々全体重量が1050kgしかないのもありますが。
C主任 C主任: 「我々お勧め」という理由はなんですか。
小野氏 小野氏: クレーンの大きさと、吊り能力のバランスですね。285CWですとクレーン中心からですが8m離れた位置で150kgの物を吊上げられます、5mでしたら最大530kgですね。クレーン本体の輸送と本体のコンパクトさのバランスを考えると一番使えるサイズだと思います。
D職員 D職員: このホワイトゴムクローラっていうのは何でしょう
森氏 森氏: 先ほど説明した床を汚さないためのクローラですね。通常のものですと強烈な黒い跡がついてしまいますから。仕上工事でも、お使いいただきやすくなっています。
小野氏 小野氏: ということで救助隊仕様と申しましょうか、それは十分に対応可能な状況です。
B主任 B主任: 「かにクレーンforレスキュー」は十分可能でっか。しかし今はこのクレーン、今回のように「エンジンなし」なんて仕様はありませんのやろ。
小野氏 小野氏: 有ります。「電動モータ仕様」あるいは「バッテリー仕様」が既に現場で活躍してます。他に「エンジン電動併用型」という仕様もあるんですよ。
森氏 森氏: トンネル工事をはじめ、食品会社の工場、半導体工場など、排ガスおよび埃を立てないで欲しい場所などでお使いいただいています。防爆仕様もありますからね。
エンジン・電動併用型
エンジン・電動併用型
©前田製作所
C主任 C主任: 救助隊仕様は、コマツ製専用機から油圧が供給されないときのことを考えて、モータのみ仕様にしておくのが正解かもしれないな。
小野氏 小野氏: 現状の遠隔操作はクレーン部だけですので、それに移動の遠隔操縦を付加させ、防爆電動仕様にしたら、救助活動における二次災害の危険性をずいぶん低減させられると思います。
B主任 B主任: 走行中にこの脚を曲げ伸ばししながらバランスをとって、不整地をガンガン走れるなんてのは夢ですかね。
森氏 森氏: アウトリガの先端に、小さな車輪ないしクローラのアタッチメントをつけて走ることは可能です。橋梁の横や下側を点検するための作業車「ブリッジチェッカー」では、こういった工夫がなされていますね。
D職員 D職員: シンプルで実現性の高いアイデアですね。救助隊には良いように思います。
より詳しい情報は、前田製作所さんのホームページをご覧ください。コーヒーブレイクのコーナーも楽しいですよ。
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非現実的な、無機質な感じの未来感
前回、基地用の制服を公開せずに終了してしまったことに不満に思っている読者の方もいらっしゃると思うが、ここでお詫びしたい。その理由は今回の全てのオンワードさんの仕事を一気に公開することをためらうほど、担当が感動したことだけである。ここでは改めて今回のプロジェクトにご参加いただいた株式会社オンワード商事のお三方を日本橋の会社に訪ね、日頃の皆さんのお仕事や前回のレスキュー服そして今回の基地用制服のデザインについて、じっくりとお話をお聞きした。
左から
株式会社オンワード商事 商事事業本部 商品一部 部長 草薙 正基
同 商品一部 企画一課 デザイナー 及川 いずみ
同 商品一部 企画二課 デザイナー 増田 晴彦
©オンワード商事
ファンタジー営業部の第4弾「世界初、民間国際ロボット救助隊を創ろう」編で大変お世話になった、株式会社オンワード樫山さんは、今年07年9月1日より純粋持株会社体制へ移行されました。
これに伴い本文中でご協力いただいた商事事業本部さんは同日より「オンワード商事株式会社」 の商事事業本部さんへと変更になっております。第4弾本文ほかの変更につきましては、この注意書きをもちまして当面ご容赦いただきたく、よろしくお願いいたします。
C主任 C主任: 今回は短期間にも関わらず、非常に熱心にお仕事をしていただいて大変感動しました。
草薙氏 草薙氏: いえいえ、こちらこそ大変楽しい時間でした。
C主任 C主任: それで、かなり個人的な興味も含まれるのですが、皆さんの日頃のお仕事からお聞きしたいと思いまして。商事事業本部っていうのは、具体的にはどういう部署になるのですか。
D職員 D職員: 僕なんかオンワードさんというと「J.PRESS」とか「五大陸」とかそういう名前はよく知ってるんですけれども。
C主任 C主任: 私も組曲とか、ICBとか良く利用させてもらってます。
B主任 B主任: (って、おいおいそれは女性ブランドばかりやないかい。隅に置けんなこの男・・・って、それを見抜ける俺も、まだまだいけてるで・・・)
草薙氏 草薙氏: ありがとうございます。商事事業本部の業務はかっこよく言えば「企業の文化をカタチにします」ということになるんですが、企業様、学校様へのユニフォームやセールスプロモーション*2(SP)のお手伝いをする部署になります。また絵画の販売や、通販さんとの取り組みによる一般消費者向けアパレルも取り扱っています。
D職員 D職員: で、以前お聞きしたとおり、増田さんがSPのご担当で、及川さんがユニフォームのご担当と。
及川氏 及川氏: そうです。
C主任 C主任: 我々の業界も企業様中心にワンオフの品物について営業するものですから、参考にしたいのですが、例えばどんな営業方法を取られるのですか。
草薙氏 草薙氏: 案外、飛び込み的営業も多いんですよね。世の中の流れやニュース等の情報からチャンスのありそうな業界を絞り、そちらの企業様の戦略を先回りするようなご提案をお持ちするとか、ですかね。
オンワード商事
「業界教室」のような始まり方だった今回
©オンワード商事
B主任 B主任: あのぅ、えらい申し訳ないんですけど、ユニフォームやそのSPちゅうのが、なぜ企業戦略に結びつくのか、いまいちピンと来ませんのやけれども。
草薙氏 草薙氏: 例えば前田さんで今、使われている女性の方のオフィスウェアですと、デザイン性もさることながら機能性や、あるいは耐久性も同じかそれ以上に求められると思うんですね。デザイン性も、皆さんが着こなしやすいことが求められるケースが多いです。対して販売や飲食、また様々なサービスにて一般ユーザーさんに接客する職種では、ユニフォームも印象作り、ブランディングで重要な部分になるんですね。
C主任 C主任: つまり接客する方のユニフォームが好印象に残ったり、あるいは逆に悪印象だったりで、買う・買わないが決まる場面がある。ゆえに店員もそのユニフォームも重要なブランド構成要素である、と。
草薙氏 草薙氏: その通りですね。情報についてはそれ以外に百貨店さんや代理店さんからの紹介もありますし、最近ではホームページからのお問い合わせもいただいています。
C主任 C主任: 私、お恥ずかしながら、学生時代には建築のデザインをかじっていたこともあるんですけれども、デザイナーのお二人にもいろいろとご苦労がある気がするのですが、いかがですか。
及川氏 及川氏: お客様のブランドイメージとファッション性だけではなく、そこに機能性や耐久性といった、ユニフォームに必要な要素を取り入れなければならないので、デザインのバランスを取るのに苦労します。
増田氏 増田氏: SPの場合ですと、企業様のキャンペーン用商品などの場合はそれに加えて、納期が短くロットは大きいという条件がつくことが多く、早急なアイデア出し+プロジェクト管理能力が必要ですね。
D職員 D職員: 大変そうですが、外の立場でお聞きしていると無責任に「楽しそう」などと思ってしまうのですが、オンワードさんのデザイナーさんになるにはどうしたらいいのですか。
草薙氏 草薙氏: やはり専門的な勉強はしっかりしてきて欲しいですね。ここにいる及川は服飾の専門学校を出ていますし、増田は・・・
増田氏 増田氏: もともとグラフィックを専門で勉強してました。
草薙氏 草薙氏: そういったキャリアは必須と考えています。
B主任 B主任: 感性の良し悪しだけでもな、それを表現する能力や、実現するための布の選び方や縫い方っちゅうもんまで、きっちりわからんとな。
D職員 D職員: でも、やっぱりやりがいも大きいんでしょう。
草薙氏 草薙氏: それは(大きくうなづきながら)ありますねえ。
及川氏 及川氏: 年末ぎりぎりになって、残業、残業の仕事で取れたのなんかはすごく覚えてますね。
草薙氏 草薙氏: あ、それ俺も覚えてるよ。
C主任 C主任: 我々もデザインや設計以上にプレゼンテーションが大事だったりするのですが・・・。
草薙氏 草薙氏: それも大事ですねえ。
及川氏 及川氏: デザイン性、機能性、耐久性はもちろん、アフターフォローなども含めて訴えますね。ツールとしてはB2にデザイン画や生地見本を貼り付けたプレゼンボードを利用して。
草薙氏 草薙氏: この時に大事なのは、このお客様が求めているものは何かを聞く能力なんですね。ある企業さんにお話を聞いて、「あ、こちらは機能性重視だな」とか「耐久性を削ってもデザイン性だね」とか、そういう事前の情報収集と判断ですね。
オンワード商事
建築のプレゼンでも使えそうなものを、必死で探したりしていました
©オンワード商事
及川氏 及川氏: ボードのほかにも、そのように判断し創り上げた訴求ポイントをまとめたレジュメを用意したりします。
D職員 D職員: 増田さんがデザインされたレスキュー服ですが、言葉として「結集する力」とか「透明感」とか、今思うと難しい宿題を出してしまったように思いますが。
増田氏 増田氏: 物理的にオレンジ色が指定されながらキーワードは「透明感」でしたから、色的にあまりに合わないなと(笑)。そこでその透明感はシャープやシンプルといったフォルムで表現しようと思いました。
D職員 D職員: 今回、救助隊のロゴやマークのデザインもお願いしてしまったのですが、服とロゴはどちらが先にできたのですか。
増田氏 増田氏: 服ですね。全体のフォルムを決めてから、ポイントを考えた方が、バランス良くなると思いました。
B主任 B主任: カウボーイっちゅうのも面白い発想でしたな。
増田氏 増田氏: ロボットを馬に見立てて活躍する感じから膨らませましたね。
C主任 C主任: そのような言葉の連関からイメージを膨らませることが多いのですか。
増田氏 増田氏: ええ。プロとしては、如何にお客様を納得させるかに注力しているつもりです。
B主任 B主任: なるほど、ええ話きいた。
草薙氏 草薙氏: 跳んだ発想から来る形も時には必要なのでしょうけど、分かりやすいということも大切だと考えています。プレゼンテーションの前なんかに言うのですけれど、「伝わらないといけない」と。プレゼンテーションで10が11にも12にもなるときもあれば、あー5になっちゃった、って事もありますから。
D職員 D職員: でも増田さんも、及川さんも様々な案や形を次々と生み出すのってパワーいると思うんですけど、何か秘訣はあるんですか。
増田氏 増田氏: 私は服飾と関係ないものも注意してみているようにしています。最近面白いなと思っているのはスニーカーですね。機能性とデザイン性とか、発想のヒントになったりしてますね。
及川氏 及川氏: 私も個人的な興味ある・なしに関係なく、広く物事を見るようにしています。
草薙氏 草薙氏: うちでは視野を広げるために彼らを海外に行かせることもあるんですよ。増田はつい最近ミラノに行かせましたし、及川はニューヨークだっけ。
及川氏 及川氏: そうです。マンハッタンとちょっとブルックリンの方まで足を伸ばしました。
草薙氏 草薙氏: やはり彼らには、見る力、感じる力があってそういう経験が身に付くんですけど、僕にはそれが無いんだなぁ。
B主任 B主任: だから草薙部長は製造打ち合わせでもっぱら中国だったり・・・。
草薙氏 草薙氏: いや、本当にそうなんですね。
B主任 B主任: いやいや。上司として若い子に投資するって出来そうで、出来んことでっせ。
C主任 C主任: でも、私なんかもレベルは低いのですが、制約条件なしに作りたい形をそのままぶつけてみたい、多分に感性からくる主観的なイメージを表現したいこともありますが。
増田氏 増田氏: そのジレンマってどこの業界にもあるんじゃないでしょうかね。学生からプロになる過程においての。
草薙氏 草薙氏: ファッションデザインとアートの違いですかね。
及川氏 及川氏: でも、プロになっても初心、感性を忘れずにいることって大切なことだと思います。
それではいよいよ基地におけるワークウェアの紹介をして行こう。
PLAN A <クール/スタイリッシュ/知性>
PLAN A <クール/スタイリッシュ/知性>
イメージとして「いかなる時も頼もしく、冷静なカッコ良さがある救助隊」ということを意識した。黒で統一することで、凛としたクールなイメージを表現し、やや長め丈のジャケットにすることで「普通のスーツスタイル」とは違うイメージ(安全、守ってくれるという安心感)を醸し出す。
デザインはシンプルな比翼仕立てのジャケットだが、同色でロゴを入れたエンブレム、胸のポケットにはシルバーの光沢ボタンなどを施し、アクセントとした。
PLAN B <ニュートラル/ナチュラル/ミニマル>
PLAN B <ニュートラル/ナチュラル/ミニマル>
Aのイメージ要素を持ちながら、ニュートラルでクリーンなイメージとしてスモーキーベージュを取り入れた。コンパクトなデザイン、アシンメトリーな前中心、肩の切替えがアクセント。ブーツをを取り入れることで、どこか近未来感を意識させるコーディネート。
PLAN C <アクティブ/シック/ワーク>
PLAN C <アクティブ/シック/ワーク>
活動的なデザインを、シックなカラーでまとめたスタイル。インナーのタートルネックで動きやすく、ジャケットは腰丈で軽快なイメージに仕上げた。ゴールドの胸ロゴプレートや、ベルトのバックルがアクセントとなる。
D職員 D職員: 及川さん。僕、個人的にこれ一番好きなんですけどね、これ夏はどうしたら良いんでしょう?
及川氏 及川氏: そうなんですよね、季節感が今回・・・(笑)
B主任 B主任: 少なくとも建設会社のうちは、脱げばええ。素肌で着こなす。男やで。
PLAN D <モダン/クリーン/フューチャー>
PLAN D <モダン/クリーン/フューチャー>
宇宙的なスタイルから連想される、フューチャリスティックな感覚と、都会的なスポーティテイストのMIXスタイル。クールというよりは、人間的な温かみをアピールするようなカラーリングやデザイン。モダンでシンプルなデザイン要素には、思慮深くもクリエイティブな印象を受ける人物像をイメージ。
PLAN E <アクティブ/スポーティ/タフ>
PLAN E <アクティブ/スポーティ/タフ>
スポーティで活動的なデザインながら、ダークカラーで統一することで強さを感じさせるイメージに。小物に色を入れることでアクセントとなり、非現実的な空気感=未来感をイメージさせる。
PLAN F <アクティブ/スポーティ/ポップ>
PLAN F <アクティブ/スポーティ/ポップ>
Eとほぼ同じデザインながら、目の覚めるような配色を取り入れることでパワフルなイメージに。シックというよりは、個性的で楽しいイメージになる。
PLAN G <クラシック/ファンタスティック>
PLAN G <クラシック/ファンタスティック>
ダブルのジャケット(コート風)とすることで、クラシカルで落ち着きある雰囲気に。メンズライクなテイストをベースとしながら、ボタンやテープなどの装飾が高級感を醸し出す。帽子をプラスしたり、やわらかさのあるスカーフを巻くことで、全体に創造性をプラスする。
D職員 D職員: つまらないことを聞きますが、このモデルさんのスタイルって通常の人間離れしてますけど、何か描画上の決まりか何かあるんですか。
草薙氏 草薙氏: お客様でいらっしゃいますよ。普通に描いて欲しいという場合が。
及川氏 及川氏: 私、そういう仕事ありました。リアルな人間のスタイルで描いてくれ、それで検討したいと。イラストレーターさんが困っちゃうんですよね。
B主任 B主任: シビアに、リアルなところで制服やドレスの印象を決めたい企業もあるんやな。ある意味、厳しさを感じるのぉ。
C主任 C主任: するとこの顔つきなんかも変えたりして。
及川氏 及川氏: 変えますね。
草薙氏 草薙氏: 今回は女性の目つきが強いかな。髪の色は服に合わせたのかな。
及川氏 及川氏: そうですね。やはり髪の色、顔つき、小物など、お客様の感じに合わせてアレンジしますね。
D職員 D職員: やっぱり、大変そうだけど、楽しそうな仕事にきこえちゃうなあ。
さて、問題は本救助隊の基地におけるワークウェアは結局どれに決定したのかだが、前回同様いずれも甲乙つけがたく、そこで今回の関係者や前田建設職員にアンケートを実施し、多数決で決定することにした。その結果は以下の通り
F営業部 制服アンケート結果(n=46)
氏名 性別 選択デザイン 理由
Sさん
(広報G)
汚れても目立たないから。普段から、私服でも小物(ベルト、プレート、など)でおしゃれをしている人をみると、「本当におしゃれなんだな〜」っと思う。しかも、今回はそれを制服で出しているのに感激したから☆私服っぽくもなく、かしこまった制服っぽくもなくちょうどいい感じですね♪
荒川部長
(コマツ)
一人一人を見る場合は、黒およびダーク系でも良いのですが、隊員が整列した時などは、暗いイメージになる。俗に学生服になってしまう。PLAN Dの形およびカラーリングが一番良いのですが、タートルネックは不可。着易いのがファクターです。制服と帽子もセットでデザインしてほしいと思います。
T課長
(総務部)
理由は、私服はいつも黒を基調にしているもので。
Hさん
(秘書部)
①私が着るなら『E』ですね。CとDも迷いましたが。②Eが一番宇宙の(←間違った認識(笑):D職員注)基地のイメージにぴったりだから。緊急事態が起こっても動きやすそうだし、気合いが感じられるし・・・。Cは一番かっこいいけど私服っぽく、Dはホテルの制服っぽくて優しいイメージが強いかな、と。
(経理G) 個人的にカジュアルでありつつかっこいい服が好きであること。動きやすそう
(土木技術部) どんな身長の人でも、一番バランスよく着られそうだから。色のバランスもいい。もう少しジャケットの色が明るめでもいいと思いますが。
草薙部長
(オンワード)
自分で着てみたいという理由とは少々意味合いが違うのですが、IRSの方々へのヒヤリングを通じて最もイメージしていたデザインなので、個人的な思い入れもあり選びました。
N課長
(経営企画G)
CかE ブランド性:一流アーティストのコンサートのスタッフジャンパーのように、普段着てもカッコ良く、且つプレミアがつくようなものが良いと思い選びました。機能性:弊社の現場(作業衣)の経験から、長めの丈は障害物に引っかかったりして機能的でないため、タイトな形が良いと思います。
Sさん
(構造設計G)
一番かっこいい。それに、救助するからには街中もこれを着て走り回るはず。普段着としても十分通用するし、作業性もよさそう。
T主任
(建築設計)
何か頼りになりそうな、また、働きそうな感じがいいですね。デザイン的にガンダム世代には間違いなく受けると思います。(制服がそっくりというわけではないのですが)特に“マチルダ中尉ファン” 黒はクールでかっこいいのですが、近寄りがたい感じがするかも
PLAN Fは息子(6歳)には受けそうだけど、30代で着るのは辛いな〜・・とそんな所です。
及川さん
(オンワード)
活動のしやすさや色々な方が着用されることを想定して、先日はCやDとお話しましたが、自分が着るなら、という視点で考えると、Aです。理由は、自分が困っているときに『黒を着たミステリアスな人たち』が目の前にさっと現れて、さっと助けてくれたらカッコいいなと思ったので(笑
石橋さん
(コマツ)
国際民間ロボット救助隊の基地用制服は、被災地の人々や一般の人々から暖かく迎えられやすいイメージを持った制服が良いと考えました。PLAN D と F で、迷いましたが、斬新なブルー基調のデザインのFに投票します。
増田さん
(オンワード)
暖かみのあるカラーと近未来感がとてもバランス良くMIXされているので。着用するなら、派手すぎず、地味すぎずコレぐらいの近未来感がいいかなと。
T主任
(建築部)
私としてはE案がシャープな印象でかっこよく思います。ボタンじゃないところもいいですね。ただ個人的に帽子は似合わなそうでちょっといやですが。(^_^;)
Kさん
(広報G)
レスキュー基地の制服と聞いて、まずイメージしたのが戦隊モノのアニメ。そのイメージからすれば、B、F、G案も捨てがたかったです。しかしレスキュー隊基地なのであれば、市民に安心感を持ってもらったり、爽やかなイメージも必要なのでは?と思い、明るい色味のものが良いだろうと思います。更に、自分が着るという事も考えるとカジュアルなものの方が良いのでDを選びました。(どれもデザインが素敵で大分迷いました…。)
Wさん
(構造G)
Fも地球を守感じで捨てがたいのですが、やっぱり自分で着るならCです。若干ガンダムの影響を受けてる気がしますが、シックで良いと思います。目立たない色なので敵と戦う(救助隊は戦わないと思いますが(笑):D職員注)時も大丈夫な感じがします。ただ、夏のタートルネックはいただけません。夏でも防犯上脱がないというのもひとつですが・・
Iさん
(広報G)
クールでかっこいい。黒なので襟元やロゴなどのアクセントが映える。かなり迷いましたが、Aにしました。
Sさん
(構造G)
僕個人的にはCが着てみたいと思いました。理由としては純粋に一番格好良いかなと感じたからです。しかしながら、正義のヒーローと言えばFの方が良いと思いました。やはり正義のヒーローといえばカラフルな色があった方が合うなと思ったからです。
Hさん
(経営企画G)
A⇒好きなデザインですが・・・無難なデザインだと思います。グローブがちょっと気になりますが、仕事がばりばりできそうな印象を受けました。B⇒白いジャケットは医療系を連想させてしまうのであまり好きではありません。C⇒PLAN Aと迷いましたが、一番好きなデザインです。PLAN Cと似ていますが、PLAN Dも近未来を連想させ、好きなデザインです。ブーツを制服に取り入れるのはデザイン重視のような気がしますが、PLAN Aと比べブーツをはいたほうがズボンが体にフィットし、動きやすいような気がします。制服というと上下統一色が多いと思いますが、違う色にすることによってメリハリが出ていいと思います。(前田の制服もこのデザインだと毎日仕事が楽しく?ばりばり出来るような気がします)D⇒近未来映画で出できそうな制服で、どちらかというと警察官を連想させるデザインだと思います。E⇒宇宙警察官って感じですね。F⇒帽子をかぶる制服はあまり好きではないかも。G⇒PLAN Fと似ていますが、PLAN Gの方が好きなデザインです。
S部長
(トンネルG)
明るくて、宇宙的なイメージが好ましい。胸の縦線や男性の肩のアクセントが良い。
G部長
(経営企画G)
やっぱ、基地服はスポーティさが一番。ちょっと、昔のウルトラ警備隊の服みたくレトロっぽさもあって、いいんじゃない?カラーリングが目立ってていい!!でも、俺くらいの年だと実際着るのにはちょっと抵抗有り?あくまでも希望です。
T部長
(経営企画G)
ただしカラーはD、そしてタートルネックは×
田所先生
(東北大
IRS会長)
 
松野先生
(電気通信大学
IRS副会長)
選択できず やはり制服はかっこよく着れるものですね!
坪内先生
(筑波大)
 
横小路先生
(京都大)
なし  
大須賀先生
(神戸大)
 
堀口さん
(ANA総研)
カッコいい。救助隊っぽい。
白澤さん
(ANA)
レスキュースーツと合わせて見た時に、「災害現場で熱く活動する救助隊」と「それを冷静な判断で支援する基地」というそれぞれの役割にもっともふさわしいデザインだと思いました。
鈴木さん
(ANA)
これまでになくシックで、でもかっこいい。機能性にも優れている為。
岡本さん
(ANA)
「レスキュー
チーム」の
ワークウエア
デザインとは関係ないのですが、やるとすれば最も最前線で、直接人命救助に当る仕事をしてみたいので、、、
小野さん
(前田製作所)
詰襟(学ラン)みたいで。ボタンが外に出てないのも機能的です。ボタンがいろんな処に触れるのが生理的に嫌いなんです。
Y主任
(土木技術部)
ロボットレスキュー隊という特殊性をアピールするためにも個性的で派手目の方がいいと思う。 デザインが子供の頃に描いていたような未来的なイメージで魅力がある。鮮やかな色合いとデザインがマッチして、これまでの救助隊にない洗練されたイメージがある。
A部長
(新規事業部)
機能性が高そうに見えるから。・動きやすやすそう(走る、操作するなど)あと、10人ぐらい整列した場合、かっこうよく見えそうだから
真壁さん
(IRS−U)
近未来的かつ未来の可能性を感じます。また、ガンダムのアムロっぽいですね。カッコイイと思います。どれも甲乙つけがたいですが・・・。
村田さん
(IRS)
 
上田さん
(IRS)
 
桑原さん
(IRS)
B  
鏑木さん
(IRS)
B  
中村さん
(IRS)
 
田中さん
(IRS)
 
滝田さん
(IRS)
 
羽田さん
(IRS)
 
伊能さん
(IRS)
 
谷村さん
(IRS)
 
青田さん
(IRS)
 
※部署名が入っているのは前田の職員です。
結果発表!
順位 票数 内訳
一位:C 11 男5女6
二位:A 8 男5女3
二位:D 8 男6女2
二位:F 8 男8女0
五位:E 4 男3女1
六位:G 3 男1女2
七位:B 2 男1女1
その他 3 男3女0
47 ※「一人二票」が一名存在
講評:
D職員 D職員: この結果をどうご覧になりますか、B主任。
B主任 B主任: どれも素晴らしいデザインやった、ちゅうことやね。ただ、Fの圧倒的男性支持率は気になるわ。
C主任 C主任: 「原色系隊員服」をテレビで刷り込まれた世代の男達なんでしょうね、我々。
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PROJECT 04 CONTENTS
パート1:
現実世界での初仕事
パート2:
戦うロボット達 page01
戦うロボット達 page02
パート3:
ひまわりの、あたたかくも強い意志 page01
ひまわりの、あたたかくも強い意志 page02
パート4:
人と機械が手を結ぶということ page01
人と機械が手を結ぶということ page02
パート5:
ある日の救助隊基地
パート6(前編):
これがロボット救助隊の姿だ(前編) page01
これがロボット救助隊の姿だ(前編) page02
パート6(後編):
これがロボット救助隊の姿だ(後編) page01
これがロボット救助隊の姿だ(後編) page02
これがロボット救助隊の姿だ(後編) page03
水平取り:*1
かにクレーンの本体には「気泡」を利用した水準器がついており、それを見ながら「水平」に設置することが必要とされている
ユニフォームやセールスプロモーション:*2
オフィスウェア、ワーキングウェア、サービスウェア、スクールウェア、ナースウェア・・・と幅広く取り扱っており、街中でお目にかかるユニフォームも、実は結構手がけているらしい。またセールスプロモーションは、何かを購入した時に付いてくる景品や、応募する商品など様々なアイテムを取り扱うとのこと。
 
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