MAEDAのマテリアリティ

MAEDAのマテリアリティ

創業100周年の節目となった2019年、私たちは、CSV経営の継続的な実施によって次の100年でめざす新たなMAEDAの企業像「NEXT100」を掲げました。さらに、この新たな挑戦を実行するため、次の10年「NEXT10」でめざす姿とそのロードマップを策定しました。同時に、これらの策定にあたって洗い出した社会情勢や経営環境をもとに、MAEDAのマテリアリティについても検討しました。
私たちがNEXT10でめざす姿とは、「総合インフラサービス企業」です。
これは、請負事業と脱請負事業の融合による新たなビジネスモデルにより、さまざまな社会課題に対する解決策と価値を提供する、新たな建設サービスと言えるものです。
私たちは総合インフラサービス企業としてさまざまな社会課題を解決し、サステナブルな社会を実現したいと考えています。

MAEDAのマテリアリティ策定プロセス

MAEDAはGRIスタンダードを参考に、MAEDAのCSR活動および「CSV経営」それぞれの背景にある社会課題を洗い出し、そこから当社の重要項目=マテリアリティを導き出してきました。

MAEDAのマテリアリティを考えるうえで基盤となっていたのはMAEDAの「CSRの4本柱」でした。「法令等遵守」「優れた建造物・建設サービスの提供」「環境保全への取り組み」「企業市民としての社会地域貢献活動」を軸に各々の柱における重点項目を特定し、CSR経営を進めていました。そして、2016年にCSVの取り組み開始したタイミングで重要課題の再検証を行い、MAEDAのマテリアリティを作成いたしました。(2017年報告書リンク

2017年の報告書よりCSV推進の背景となった社会課題と解決策を重点項目を追加しました。

これらをマッピングし優先度を明確化したものをマテリアリティとして公開いたしました。

そして、2019年度からスタートした中長期経営計画「Maeda Change 1st stage ’19-’21」の策定にあたり、経営層、総合企画部(経営企画部門)等の関係各所間で、MAEDAを取り巻く社会が抱える課題、ならびに私たちが置かれている経営環境の見直しを行いました。

新・中期経営計画で掲げた「総合インフラサービス企業としての前田建設」が、当社を含む関係者すべてとのWin-Winを指向する社会課題を「世界」「日本と地域」、そして「建設産業」という観点で分類し、当社のマテリアリティとして図表化しました。それぞれが抱える多くの社会課題に優先度つけるのではなく、全方位的に解決することが必要であり、その姿が「CSV経営」でめざす「総合インフラサービス企業」であるといえます。

新型コロナウイルスの影響もあり加速する社会の変化へ素早く対応し、「総合インフラサービス企業」への変革を加速させるなか、見直しが必要な箇所は多々ありますが、本冊子作成時点における当社のマテリアリティ策定プロセスとして、皆さまにご報告いたします。

  • 重点項目の選出

    • MAEDAの「CSRの4本柱」による重点項目の決定
    • CSV経営推進の背景となった重点項目の追加
  • 各項目のマッピングによる
    優先度の明確化

    • 「社会が重要視する課題」「当社が経済・環境・社会に与えるインパクトの著しさ」を軸に相対的な優先度評価を実施
  • 全方位的な解決の必要性の認識

    • それぞれが抱える多くの社会課題に優先度つけるのではなく、全方位的に解決することが必要と判断し、「総合インフラサービス企業」に沿うマテリアリティを策定。
CSV経営による重要課題へのアプローチ