前田建設ファンタジー営業部

特集「夢の日本~ハワイ高速道路建設」ハワイへマイカーで行きたい! 構想期間9日間・125時間 夢の日本~ハワイ高速道路建設

前田建設と前田道路は、6月24日に放送されたテレビ朝日系列のバラエティー番組「妄想会計」において、制作協力を行いました。「日本とハワイをつないだら?」をテーマに、技術者たちが熱い議論を交わしながらルート・工法・工期・見積額を真剣に検討しました。番組では放送されなかった工費の詳細などを含め、たっぷり解説します!

Let's drive to Hawaii Let's drive to Hawaii

ルート

日本とハワイの直線距離は約6,600km。最短ルートでは、工事の中継基地になる島がミッドウェー島くらいしかありません。
次に出された赤道の北側の海流に沿うフィリピンからグアムを迂回するルートは、島もあり資材を運搬しやすいものの、総距離が約10,000kmに増えてしまいます。
さまざまな意見を検討した結果、富津から小笠原諸島~南鳥島を経てハワイへ至る、約7,400kmのルートに決定しました。

太平洋リゾート1号海中トンネル線(東京-小笠原線)約900km 太平洋リゾート2号海中トンネル線(小笠原-ホノルル線)約6,500km

工法

ルート上には日本海溝(水深8,000m以上)やマリアナ海溝(最深部10,000m以上)があるため、橋でも地中トンネルでもなく、内部を空洞にして浮かせる浮体式トンネルで決まりました。安全な船の航行に配慮し、水深30mの位置で直径23m・長さ100mのパーツをつないでいきます。
浮力がかかってトンネルが浮かないように、海底が浅い所はアンカーを打ち、テンションレグを張ります。
海溝部はアンカーを打たず、トンネルを重くして浮かないように調整します。
また、トンネルにスクリュー(プロペラ)を付け、衛星を使って潮流力を測定したデータをリアルタイムで受信し、潮の流れによる横揺れを自動制御します。
メガフロートを264カ所設置してトンネル工場を建設、全ての拠点で同時進行します。

内部を空洞にして浮かせる浮体式トンネル

付加価値案

トンネル建設後は、メガフロートをサービスエリア・パーキングエリアとして活用、ホテルやカジノなどを建設します。小笠原父島MFジャンクション、南鳥島MFサービスエリア(イミグレーション)、日付変更線 MFサービスエリアなど、100~150kmごとにサービスエリア約50カ所を設置します。それぞれにコンセプトを持たせ、豪華客船でも味わえないような旅を提供します。
ハワイへは片道8日間(1,000km/日)の予定です。基本的にトンネル内は夜間の自動運転で移動、自動給電が可能です。長時間ドライブを楽しめるように、トンネル上半部はプロジェクションマッピングで空や海中の映像を流します。
太陽光・風力・潮流発電などの再生可能エネルギーや高波対策、海洋ゴミの回収設備も整えます。

パーキングエリア(PA)の付加価値

工費(工期)

当初考えたメガフロートの面積では工期が約43年(工費約2,658兆円)でしたが、メガフロートを大きくして施工能力を上げ、工期を約28年に短縮しました。

工費(工期)
総工費:3,312兆9,367億円、工期:約28年