<概要>
前田建設工業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:小原好一)はこのたび、平成25年度「リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰」(主催:リデュース・リユース・リサイクル推進協議会)において国土交通大臣賞、会長賞を受賞しました。
この表彰は、リデュース(発生抑制)・リユース(再使用)・リサイクル(再生利用)(3R)に率先して取り組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている個人、団体を表彰するものです。これらの活動を奨励し、循環型社会の形成推進を図ることを目的とし、今回で22回目を迎えます。
当社の受賞内容は以下の通りです。
国土交通大臣賞
●受賞者名 |
三宝第2工区開削トンネル工事 前田建設工業株式会社 関西支店 三宝西作業所(大阪府堺市) 阪神高速道路株式会社 建設事業本部 堺建設部 大和川線建設事務所 |
---|---|
●受賞テーマ |
開削トンネル工事の施工から発生する廃棄物の抑制、排出削減、副産物の利用 (クリックすると、詳細のPDFがご覧いただけます。(802KB)) |
同工事は、大阪府道高速大和川線建設工事のうち延長約500m区間の開削トンネルを主とした工事です。産業廃棄物の削減および再資源化、副産物の利用を図るために、以下の示すような様々な工程において3Rに対する取り組みを実施し、成果を上げたことが高く評価されました。これらの活動はCO2排出抑制にも貢献しています。
1. | 仮設工における使用資機材の低減 |
---|---|
土留構造の切梁式から自立式土留壁に変更することによる支持工資機材約1,300tの低減 |
2. | 構造物撤去におけるコンクリート塊の排出抑制と再利用 |
---|---|
構造物撤去の際に発生したコンクリート塊のうち320tを自走式破砕機で破砕し、工事用道路等に再利用 |
3. | 柱列式連続壁(SMW)の排泥の発生抑制と再利用 |
---|---|
排泥抑制型工法採用により、泥土の発生を抑制 発生泥土を天日乾燥にて減容化し、改質を行い路体基面盛土材に再利用 |
4. | 建設発生土の有効利用 |
---|---|
自工区発生土、他工区発生土を埋戻し・盛土に利用し、事業外への排出量の抑制、購入土の低減 |
5. | 副産物の利用 |
---|---|
構造物均しコンクリート及び防水保護コンクリートに高規格流動化処理土を使用 また、土留壁、地盤改良に用いる固化材には高炉スラグを原料とした高炉セメントを利用 |
6. | 型枠材に再利用可能な材料を使用 |
---|---|
函体工型枠に再利用可能なステンレスパネルを使用 大型枠化などにより木材使用及びその廃棄物の低減 |
会長賞
●受賞者名 | 前田・大豊・森本・中村・今林 建設工事共同企業体 舞鶴小中学校作業所(福岡県福岡市) |
---|---|
●受賞テーマ |
作業所近隣環境に根ざした3R活動 ~限りある資源と太陽の恵み~ (クリックすると、詳細のPDFがご覧いただけます。(10.5MB)) |
同工事では、掘削に伴う鋼矢板打設工事において、鋼矢板圧入の際のウォータージェットにディープウェルから汲み上げた揚水を使用することにより、上水使用量を削減しました。こうして、水不足問を抱える福岡市の水資源の有効活用に寄与することができました。また、建設汚泥を再資源化して、埋戻し土に一部使用したり、コンクリート塊を再利用するなど、環境に配慮した活動や工法を実践しています。
●受賞者名 | 前田建設工業株式会社 東京建築支店 晴海3丁目M作業所(東京都中央区) |
---|---|
●受賞テーマ |
建設工事における地盤改良時の発生汚泥量低減への取組み「リユース・リデュースの2つのアプローチ」 (クリックすると、詳細のPDFがご覧いただけます。(10.5MB)) |
同工事では、山留め工事における柱列式ソイルセメント壁構築時の発生汚泥低減への取り組みとして、AWARD-Ccw工法、新GSS工法を適用しました。その結果、従来の施工方法に比べて約60%発生汚泥が低減し、さらに運搬車両から排出されるCO2排出量の削減にも寄与しました。その他にも、低騒音・排出ガス型機械の使用、中和処理装置による排水管理、休憩所屋根断熱によるエアコン効率の向上、太陽光発電による外灯照明、安全通路にLED照明を採用、エコキャップ運動等の活動を実施しています。
![]() |
10月29日の表彰式で、表彰状を授与されました。 「国土交通大臣賞」の賞状を掲げる (右)阪神高速道路の藤井所長と (左)前田建設の三宝西作業所 所長 清水 |
<問い合わせ先>
前田建設工業株式会社 経営革新本部 広報部
電話:03-5276-5132
PDFデータはこちらをご覧ください。