前田建設工業株式会社（本店：東京都千代田区、社長：前田操治）は、2020年10月に政府が宣言した「2050年までのカーボンニュートラル実現」に歩調を合わせるべく、CO２（二酸化炭素）排出削減目標を「2050年実質ゼロ」に見直しました。この目標達成のためには、建築物のCO２排出量の多くを占める「運用によるエネルギー消費」を抑える建物のZEB※1、ZEH※2化が必要不可欠といえます。
当社では、これまでZEBプランナー※3およびZEBリーディングオーナー※4に登録し、「ZEBリーディング企業」を目指した取り組みを推進しています。さらに得意とする集合住宅建築においても、快適な居住環境を実現する開発技術「床チャンバー空調システム」を軸にZEH-M※5の設計・施工を推進するなか、一般社団法人環境共創イニシアチブが公募する、ZEH-M普及の中心的な役割を担う「ZEHデベロッパー」（C登録）に登録認定されました。
当社は、政府目標として掲げられた2050年度のカーボンゼロ達成に向け、積極的に「ZEH-M」の提案から設計・施工に結び付け、その普及に取り組んでまいります。
＜ZEHデベロッパーの概要＞
ZEHデベロッパーは、「ZEH-M普及に向けた取組計画」「その進捗状況」「ZEH-M導入計画」「ZEH-M導入実績」を一般に公表し、ZEH-Mの案件形成の中心的な役割を担う建築主や建築請負会社で、一般社団法人環境共創イニシアチブが公募・登録するものです。
ZEHデベロッパーには、「マンションデベロッパー」（Ｄ登録）と、「建築請負会社」（Ｃ登録）の２種類があります。
①マンションデベロッパー（D登録）
自社のZEH-M普及計画を有するマンションデベロッパー。
②建築請負会社（C登録）
ZEH-Mの案件形成の中心的な役割を担い、ZEH-Mの実現に係る建築請負業務を受注する立場のゼネコン、ハウスメーカー等の建設会社でZEH-M相談窓口（ZEH-Mの実現に係る具体例の紹介や概要案内等広報活動を実施）およびZEH-M開発支援（建築主等の依頼に基づき、設計、設計施工等ZEH-Mの建築請負業務を受注）を有する。
＜ZEH-M実績＞
| 建物名称 | ： | プラウドタワー亀戸クロス |
| 建築主 | ： | 野村不動産（株）・三菱地所レジデンス（株） |
| 所在地 | ： | 東京都江東区 |
| 用途 | ： | 集合住宅、保育園、店舗 |
| 延べ面積 | ： | ゲートタワー 41,729㎡ |
| ： | ブライトタワー 54,048㎡ | |
| 住戸数 | ： | 全934戸 |
| 階数 | ： | 地上25階、地下2階 |
| 竣工 | ： | 2022年3月 |
プラウドタワー亀戸クロス
（ZEH-M Oriented）
※1 ZEB（ゼブ）：Net Zero Energy Buildingの略。「快適な室内環境を保ちながら、負荷抑制、自然エネルギー利用、設備システムの高効率化により省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギーの導入を目指した建築物」のこと。
※2 ZEH（ゼッチ）：Net Zero Energy Houseの略。「外皮の断熱性能等を大幅に向上させるとともに、高効率な設備システムの導入により、室内環境の質を維持しつつ大幅な省エネルギーを実現した上で、再生可能エネルギー等を導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支を正味でゼロとすることを目指した住宅」のこと。
※3 ZEBプランナー：「ZEB設計ガイドライン」（一般社団法人 環境共創イニシアチブ）や自社が有する「ZEBの設計知見」を活用して、一般に向けて広くZEB実現に向けた相談窓口を有し、業務支援（建築設計、その他設計、コンサルティング等）を行い、その活動を公表するもの。
※4 ZEBリーディングオーナー：自らのZEB普及目標やZEB導入計画、ZEB導入実績を一般に公表する先導的建築物のオーナー。
※5 ZEH-M（ゼッチ エム）：ZEHの集合住宅（マンション）版。
＜問い合わせ先＞
前田建設工業株式会社
経営革新本部 広報部
E-Mail：maeda-release@jcity.maeda.co.jp