2023年04月11日「旧渡辺甚吉邸」の登録有形文化財の登録証受け渡し式が開催されました。一般公開は5月上旬ご案内、6月上旬実施予定。

 2023年4月10日、国の登録有形文化財(建造物)に登録された、旧渡辺甚吉邸(以下、甚吉邸)に対して、登録証の受け渡し式が開催されました。
 甚吉邸は、前田建設工業株式会社(本社:東京都千代田区、社長:前田操治。以下、前田建設)のICI総合センター(茨城県取手市。以下、ICI)に移築・復原されています。

 当日は、取手市の教育委員会、取手市埋蔵文化財センター他、約30名が出席しました。伊藤教育長から前田建設ICIの岩坂総合センター長に対して登録証が渡され、その後、写真撮影、質疑ののちに、甚吉邸の見学を行いました。
 伊藤教育長からは、「取手市にとって初めての登録有形文化財であり、甚吉邸の技術と芸術性を子供たちにも知ってもらうとともに、当時の人がどのような生活をしていたのかにも興味を持ってもらいたい」、岩坂総合センター長からは、「当時最先端の技術・材料を集めて作った豊かな空間を体験してもらう場としてだけでなく、新たなものを生み出す場にも活用していきたい」とのコメントがありました。

 取手市および当社には甚吉邸に対する多数の見学要望が寄せられております。多くの方々にご覧いただけるよう、取手市を含む関係各所と協議の上、一般公開を6月上旬に行うことを計画しております。
 詳細な日程や予約方法などについては、決まり次第5月上旬にHP等でご案内させていただきます。

 当社は、港区白金台にあった甚吉邸を2018年に解体、2022年3月に移築・復原を完了させました。民間企業によって移築・復原した洋館が文化財になることは珍しく、これはハーフティンバーの外観や、瀟洒なタイルと木部の濃密装飾による内観などを有する甚吉邸が、優れた造形の規範であると高く評価された結果と受け止めています。甚吉邸の名誉館長は、藤森照信先生に務めていただいています。
 甚吉邸の詳細につきましては、下記リンクをご覧ください。

・2022年4月22日「旧渡辺甚吉邸」の移築が完了 ~匠の技と最新技術で未来へ受け継ぐ~
 https://www.maeda.co.jp/news/2022/04/22/5274.html
・Construction REPORT No.65旧渡辺甚吉邸移築活用プロジェクト
 https://www.maeda.co.jp/works/report/genba/65/
 


<問い合わせ先>
前田建設工業株式会社
経営革新本部 広報部
E-Mail:maeda-release@jcity.maeda.co.jp

 

「旧渡辺甚吉邸」の登録有形文化財の登録証受け渡し式が開催されました。一般公開は5月上旬ご案内、6月上旬実施予定。

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