プラスチック製セグメントによる
下水道管きょ更生工法
「3S(サンエス)セグメント工法」

技術の概要

3Sセグメント工法は、老朽化した下水道管きょを透明で軽量なプラスチック製セグメントで覆工することにより更生させる技術です。管きょの形状(円形や矩形等)にあわせた軽量セグメントは人力で搬入でき、しかもボルト・ナットの締結だけで組み立て可能です。リング状に組み上げたら、あとは既設管との隙間にセメント系充填材を注入して、既設管・充填材・3Sセグメント材が一体化した複合管を構築します。

技術の特徴

  • 1.セグメント材を透して充填材の注入状況が目視で確認できるため、確実な充填が可能です。
  • 2.セグメント材は1ピース約4kgと軽量であり、狭い管路内でも取り扱いが容易です。
  • 3.大掛かりな機械設備を要しないため、路上の占用作業帯を小さくできます。
  • 4.管きょを供用している状態(流水下)でも施工が可能です。
  • 5.セグメントを地組して分割ピース化したり中央から上下流方向へ同時組立を行う等により工期短縮が図れます。
  • 6.曲線部の施工が可能です。
  • 7.管きょの局所的な更生や時間の制約等による任意の位置での施工の中断も可能です。
  • 8.用途に応じて、セグメント材の樹脂材質と色の選定が可能です。
  • 9.円形のほか矩形断面の管きょにも対応可能です。
工法概念図、円形管用セグメント材

メリット

  • 1.老朽化した管きょをもとの性能に復元します。
  • 2.下水道用硬質塩化ビニル管と同等の耐久性があります。
  • 3.従来の製管工法に比べ、1割程度のコスト低減が可能。
  • 4.占用作業帯が狭小であり、周辺交通や沿道住民への影響を低減できます。
充填材の目視確認
標準適用範囲
実績
円形管や矩形きょ、馬蹄形きょ等、平成23年3月現在で施工延長は約11,221.9m。
外部評価
(財)下水道新技術推進機構 技術審査証明(H18.3)
NETIS登録No.
HR−070028−A
適用工種
下水道、水路トンネル、シールドトンネル(二次覆工)
関連資料
  • 3Sセグメント工法技術・積算資料
  • 3Sセグメント工法建設技術審査証明報告書(2006年3月)
備考
  • 3SICP(サンエスアイシーピー)技術協会(東京都中央区日本橋本石町)(平成19年4月名称変更)