技術の概要
発破装薬作業において、従来は切羽直下への立入が必要だった作業を自動化することで、切羽への立入をゼロにすることを目指したシステム。ドリルジャンボのガイドセルに搭載されており、発破作業の安全性と生産性の向上を実現します。
技術の特徴
- システム構成
①親ダイ供給機構、②位置合わせ機構、③送出し機構、④増ダイ供給機構の4つの要素から構成。 - 親ダイ
紙巻含水爆薬と導火管付き電管(非電気式電管)を先端コーンと紙管でカートリッジ化。 - 増ダイ
粒状爆薬を使用し、エア圧送による密装填が可能。 - 削孔位置(座標)、角度、深さのデータ連携
コンピュータジャンボから装薬専用機へデータを送信し、精度の高い装薬を実施。 - 孔位置検出システム
新たに開発されたシステムで削孔した孔の中心座標を正確に検出し、位置合わせの精度を向上。


メリット
- 安全性の向上
切羽直下への立入が不要なため、肌落ち災害のリスクがゼロ。 - 省人化と生産性向上
ワンオペレータで装薬作業が可能となり、従来の5人作業を1人で行えるようになり、省人化を実現。 - 施工品質の向上
孔位置の精度向上と自動化により、安定した装薬作業を実現。
特記事項
- 実績
- 道路トンネルにおける現場実証試験実績あり。特許申請中。
- 適用工種
- トンネル発破工事
- 関連資料
- なし
- 備考
- 「自動装薬システム」は前田建設工業株式会社の特許出願中技術で、今後さらに改良と実用化が進められる見込み。