前田建設は限りある資源の枯渇防止、環境保全の考えに基づいた、サスティナブルな(持続可能な)社会の実現をめざし、メタン発酵技術を利用したバイオガス化事業の実用化に取り組んでいます。
バイオガス化事業・メタン発酵への取り組み
メタン発酵は、様々な有機系廃棄物をメタンを主としたバイオガスに変換する技術で、バイオマス利用・変換技術の中でも有用な技術です。これまで処理にエネルギーを費やしていたゴミからエネルギーを取り出すことで、環境への負荷を低減します。

複合商業施設における食品系廃棄物を対象としたバイオガス化事業
マイカル明石リサイクルセンターにおけるフィールドテスト
本実証事業では、マイカル明石で実際に発生する食品系廃棄物(生ごみ)を、メタン発酵により処理し、生成されたバイオガスを電気と温水として有効利用します。これまでは家畜排泄物の処理が中心だったメタン発酵システムですが、前田建設は有機系廃棄物の処理にメタン発酵を用いる技術を積極的に開発しています。なお、本事業はNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)及び、株式会社マイカルとの共同研究事業(新エネルギー技術フィールドテスト事業・地域バイオマス熱利用フィールドテスト事業)です。
設置場所
マイカル明石リサイクルセンター(兵庫県明石市)
処理能力
- 処理能力:1トン/日
野菜類50%、残飯類15%、魚腸骨15%、肉類15%、その他5% - 発生ガス:125Nm3/日
- メタン濃度:60〜65%
- 発電量:240kWh/日
- 処理水:下水放流(BOD600mg/L未満、SS600mg/L未満、n-ヘキサン抽出物質30mg/L以下)
期間
平成19年8月〜平成22年3月

バイオガスプラントによるメタン発酵
メタン発酵処理の流れ

バイオガスプラントの主な設備



