技術の概要
鉄筋挿入型コンクリート充填鋼管造「CFT Plus 工法」は、一般的なCFT造に対して、鋼管内に鉄筋を挿入することで鋼管の厚さを薄くすることができ、躯体のコスト低減を図ることが可能な工法です。構造性能や耐火性能は、CFT造と同程度となります。
技術の特徴
- 1.CFT Plus工法の柱構成材料は、円形鋼管柱、主筋、せん断補強筋及びコンクリートとなります。
- 2.円形鋼管は400〜490N/mm2級鋼で、径厚比(D/t)は67以下とします。
- 3.主筋材種はSD295〜SD590で、主筋量は0.8%〜6.0%とします。
- 4.せん断補強筋材種はSD295〜高強度せん断補強筋とし、せん断補強筋の間隔は200mm以下とします。
- 5.コンクリートは24〜60N/mm2で、打設は落し込みか圧入工法とします。

メリット
- 1.鉄骨造・鉄筋コンクリート造と比較し、部材耐力が大きいので柱断面を小さくし有効空間が大きくとれます。
- 2.鉄骨造と比較し、剛性が高くなるため、居住性が改善されます。
- 3.鉄骨造と比較し、耐火被覆厚さが低減でき、無耐火被覆とすることも可能です。
- 4.一般のCFT造と比較し、鉄骨量が減り躯体コストの低減ができます。
- 5.鋼管を薄くしてリサイクル材である鉄筋に置き換えることで、一般のCFT造と比較して、鋼材の生産時に発生するCO2は1/4、使用するエネルギーは1/3程度に抑え、環境負荷を低減することができます。
- 外部評価
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(株)都市居住評価センター 構造評定取得 UHEC評定−構22001
国土交通大臣耐火構造認定取得 FP060CN-0458、FP120CN-0464、FP180CN-0470
- 適用工種
- 事務所ビル、物流・倉庫施設、店舗など鉄骨系建物
- 関連資料
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CFT Plus工法 設計・施工指針 及び 技術資料
国土交通大臣耐火構造「認定書」FP060CN-0458、FP120CN-0464、FP180CN-0470