前田建設の提案する夢工場は、工場の計画ならびに建設において優先されがちな「経済性」や「生産性」のみを追求した施設ではなく、人々の健康を願い医薬品を開発・製造されている人々の働く場として、医薬品製造工場に必要な法的・技術的要件をクリアし、従業員が快適に働く事ができ、創造的な生産空間を公開する事により、自社の技術力の高さを広くPRし、来訪者や近隣住民に好印象を与え、ビジネスチャンスならびに企業イメージ向上を獲得するという「夢」に溢れる、これからの医薬品製造工場の在り方をご提案するモデル工場です。
もちろん、総合建設業の知識・技術のコーディネート力を生かし、低コスト、耐久性・更新性、免震構造や耐震構造、省エネルギー対策など、新築、リニューアルを問わず施設をハード・ソフトの両面からトータルでご提供いたします。

動線計画と優れた更新性
- 水平方向、垂直方向にフレキシブルな動線計画
- 視認性の良い見学者通路による製造エリアの公開
- インタースティシャルエリアによる優れた更新性
動線計画
医薬品の製造において、水平方向の移動はもちろんのこと、上下の移動は頻繁に必要となります。エレベーター等により上下方向のフレキシブルな動線を確保します。また、各階に天井から床までガラス張りの視認性が良い見学者通路を設け、取引先等に製造エリアを公開し、自社の製造技術の高さをアピールする為の見学者用の動線も確保します。

優れた更新性とフレキシビリティー
生産ライン等の変更により、製造エリアの間仕切りを変更した場合、間仕切壁の気密性に加え、部屋の大きさに応じた最適な空調能力が要求されます。そのためには最適な空調機器とダクト等の更新が必要であり、夢工場では製造エリアの左右ならびに上部に設けたインタースティシャルエリアにより、優れた更新性とフレキシビリティーを確保します。

工場内機能区分
工場内は製造エリアを中心に、周囲に見学者通路、インタースティシャルエリア、エレベーター、階段、更衣室のエリアを配置し建物の機能を明確に区分します。また、製造エリアと屋外との間には、見学者通路、インタースティシャルエリアにより、空気層が形成され、製造エリアの断熱性とバリア性が向上します。

敷地内施設配置
廊下棟を中心とした敷地配置により、棟同士の移動の際に屋外への出入りが無くなり、人体や着衣に付着し侵入する異物を無くす事が可能となります。更に廊下棟の延長ならびに既存建物への接続による増設を考慮した施設配置により、増設の際の既存棟の改修等の工事的取り合いを最小限に留めることを可能とし、優れた拡張性が得られます。

- 工場棟
- 高品質で高効率な製造の拠点
- 安全で快適な作業環境
- ゼロエミッションによる周辺環境の保護
- 研究開発棟
- 新薬の研究開発
- 製剤技術の研究開発
- 品質管理・事務・福利厚生棟
- 事務機能の集約
- 福利厚生の提供
- 製造品質確保の拠点
- GMP遵守状況の監視
- コミュニケーションの場
- 物流倉庫棟
- 原材料・資材の受入・保管
- 製品の保管・出荷
- 製造・販売履歴情報の一元管理
- ユーティリティー棟
- 安定したユーティリティー供給
- 更新・増設への柔軟な対応
- 廊下棟
- 屋外への出入の無い棟間の移動
- 層化による人と製品の動線分離