技術の概要
本技術は、背面平滑型トンネルライニング工法(FILM)における防水シートの継目溶着を自動化するシステムです。溶着と同時に「熱画像リモートセンシング検査システム」による止水性の合否判定が可能で、品質と生産性の向上を実現します。


技術の特徴
- 自動溶着と同時に品質検査:環境・遮水管理リモートセンシング研究会が開発した「熱画像リモートセンシング検査システム」により、溶着部の温度をリアルタイムで測定し、止水性の合否判定を即時に実施。
- 省力化・生産性向上:自走式溶着機と溶着機支持用の牽引用バランサーを組み合わせたシステムで、作業人員を従来の3人から1人に削減。
- リアルタイムモニタリング:溶着部の熱画像データは、タブレット、PC、スマートフォンなどの端末からリアルタイムで確認可能。

メリット
- 1.品質の向上:溶着と同時に止水性の合否判定を行い、施工品質を確保。
- 2.生産性の向上:自動化により溶着作業の効率を高め、作業時間の短縮と人員削減を実現。
- 3.省力化:自動化により、技能労働者不足の問題解消に寄与。
- 4.柔軟な確認作業:熱画像データを多様な端末で即時確認でき、施工状況の把握が容易。
特記事項
- 実績
- 鉄道トンネルおよび道路トンネル現場にて現場適用事例あり。
- 適用工種
- 背面平滑型トンネルライニング工法(FILM)における防水シートの継目溶着。
- 関連資料
- なし
- 備考
- 『FILM 用防水シート自動溶着システム』は、前田建設工業株式会社が開発、特許出願中の技術。
『熱画像リモートセンシング検査システム』は、環境・遮水管理センシング技術研究会が開発、特許取得済みの技術です。