杭頭半剛接工法「HRパイル工法」

技術の概要

HRパイル工法は、杭基礎構造物において、杭主筋をフーチングに定着させず、杭頭部を半剛接合状態とするものです。杭頭部に発生する曲げモーメントを小さくすることができ、杭や地中梁の断面を縮小することが可能となります。

技術の特徴

  • 1.炭素繊維シートにより補強された「接合部」により杭頭部の回転性能が向上します。
  • 2.杭頭部には、杭軸部の1.2倍以上のコンクリート強度を使います。
  • 3.杭頭部には、高強度せん断補強筋(ウルボン)を使用しています。
  • 4.杭頭部には引抜き抵抗を付与するために芯鉄筋を設けますが、矩形配置の他に円形に配置することが可能です。また、変動軸力の小さい場所では芯鉄筋を省略することも可能です。
  • 5.適用範囲は、杭軸径Ds=1000〜2800mmです。
  • 6.(財)日本建築センターより一般評定(BCJ評定-FD0202-03)を平成18年2月24日に取得しました。
杭頭部
施工実験試験体(芯鉄筋矩形配置)
芯鉄筋の配置方法

メリット

  1. 1.杭頭部に発生する曲げモーメントを抑制することにより、杭や地中梁の断面を縮小することができるのでコストダウンが可能です。
  2. 2.地中梁の断面を小さくすることによって、掘削土量を低減することができます。
  3. 3.地中梁の配筋量を低減することができ、施工性が向上します。
外部評価
(財)日本建築センター 一般評定(H18.2)
適用工種
一般建築物
備考
(株)熊谷組、青木あすなろ建設(株)、(株)安藤・間、大木建設(株)、西武建設(株)、(株)錢高組、(株)ピーエス三菱との共同開発です。