技術の概要
本技術は、山岳トンネル工事におけるインバート施工(掘削・コンクリート打設)の設計値と出来形状況を、リアルタイムで施工面に投影して管理するシステムです。LiDAR(3Dレーザースキャナー)で計測した実測値と設計値の差分を色分け表示し、高輝度プロジェクターを用いてインバート面に投影することで、施工状況の可視化を実現します。重機オペレーターおよび管理者は、投影された色表示を確認するだけで出来形を即時に把握できるため、作業の効率化と施工精度の向上を図れます。
技術の特徴
- 広範囲への投影が可能:リフト高さの調整により、広範囲への投影を実現。
- 高速応答仕様:出来形情報は数秒で常時更新され、迅速な施工状況の把握が可能。
- アナログからデジタルへ:点的なアナログ管理から面的なデジタル管理に移行することで、視認性と管理精度が向上。
- 可動式アタッチメント使用:高所作業車や小型移動式クレーン(かにクレーン)に取り付けて使用し、投影範囲の柔軟な対応を実現。


メリット
- 品質向上:インバート全体の出来形精度を安定化させることで、施工品質が向上。
- 省力化・生産性向上:掘削およびコンクリート打設と並行して出来形管理を行うことで、作業の省力化および生産性向上を実現。
- 安全性向上:出来形計測のためにインバート内に立ち入る必要がなくなり、作業員の安全性が向上。
特記事項
- 実績
- 道路トンネルの複数現場にて実績あり
- 適用工種
- トンネル工事(インバート施工)
- 関連資料
- なし
- 備考
- 本技術は特許出願中(前田建設工業株式会社)