技術の概要
ジオブリッジ工法は、災害発生時に緊急車両(消防車・救急車等)の走向を確保することを目的とした震災時道路段差軽減工法です。
ジオテキスタイルを用いた補強土を用いて、地中構造物や切盛境界の段差防止を図ります。従来の踏掛版による方式と比較して、段差防止工としての性能の向上および工期・コストを半減することが可能です。
技術の特徴
- 1.砕石をジオテキスタイルで包み込むことで、構造部材としての剛性を与えた補強土構造です。
- 2.従来工法と比較して、工期・コストを半減することが可能であり、メンテナンスが不要です。(高耐久性)
- 3.上・下層路盤と兼用できるので、掘削深度は浅く、最小限の施工ヤードで可能です。(施設供用中の施工が容易)
- 4.段差50cmまでの走行性を確保した対策が可能です。(実証実験結果による)

メリット
実証実験により走行性を確認しました。さらに、解析値と実証実験での計測値との整合が取れていることより、定量的な評価をすることが可能です。

- 実績
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緊急車両用構内道路強化工事(H20.12~H21.2) A社
江戸川左岸連絡道路改良工事(H22.2) 野田市
- 適用工種
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重要施設構内や広域ネットワークにおける緊急輸送路整備
その他路面段差が予想され、軽減もしくは緩和が必要な箇所(構造物取付部、切盛境界等)
- 関連資料
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第44回地盤工学研究発表会(地盤工学会) 論文投稿(H21.8)
電力土木(電力土木技術協会) 論文投稿(2010年5月号)
- 備考
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H21.3.17 日経産業新聞掲載
H21.4.09 電気新聞掲載
H21.5.31 日刊建設産業新聞掲載
特許出願中(前田工繊との共同特許)