技術の概要
カエルドグリーン工法は、これまで廃棄処分されることの多かった建設発生土(掘削土・濁水処理ケーキ・浚渫土)や有効活用が困難とされてきた自然表土などを、植物由来の中性改質材を添加することにより、空気圧送が可能という施工性と植生土壌に必要な保水性や通気性を兼ね備えた植生基盤としてリサイクル活用する新しい法面緑化工法です。
技術の特徴
- 1.建設発生土や自然表土などの再利用が可能です。
- 2.植物由来の中性土質改良材を添加します。
- 3.対象土のコンシステンシー特性に着目した独自の配合設計を行います。
- 4.施工には汎用の法面吹付システムを使用します。
- 5.表土利用により、生態系に配慮した郷土種による無播種緑化が可能です。

メリット
- 1.砂質土から有機質土までの幅広い土を即時に有効利用することができます。(但し、液性限界を大幅に越える含水状態の土には一次処理を要する場合あり)
- 2.保水性や通気性に優れた植物の生育に最適な団粒構造を有する植生基盤を構築できます。
- 3.土を主体にした材料を吹付施工するため、雨水による流亡に強い法面緑化が可能です。
- 4.従来の植生基材吹付工法に比べてローコストで、しかも廃棄処分せざるを得ない建設発生土や汚泥を再利用する
ケースにおいて、トータルコストのさらなる低減が期待できます。 - 5.従来の植生基材吹付工法と同様に植生基盤の厚さを適宜調節することで土砂法面から岩盤法面までの多様な地山条件に対応が可能です。


- 実績
- 国交省、地方自治体、民間土木(電力・宅地造成など)での採用実績多数
(延べ施工面積 約225,000m2/H23.3現在)
- NETIS登録No.
- TH-020037-A
- 適用工種
- 法面緑化工
- 関連資料
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- カエルドグリーン工法 技術資料
- 参考見積資料(カエルドグリーン協会)
- 備考
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- 特許第4255251号「法面緑化基盤材用土質材料の製造方法、及び法面緑化基盤材の製造方法」
- カエルドグリーン協会(事務局:東京都中央区明石町13-18 日特建設(株)技術本部内)