技術の概要
前田覆工マルチ工法は、高品質トンネル覆工天端締固めシステムほか8つの開発技術を用いることにより、コンクリートの締固め不足に起因する品質の低下(空洞・ひび割れ・出来映え不良等)を防ぎ、覆工コンクリートの耐久性の向上(長寿命化)を図るものです。また、本工法はコンクリートの締固め作業をシステム化・自動化、カメラ・モニターによる省力化・省人化により、従来比約2割の労務費削減を実現します。
技術の特徴

メリット
- 1.覆工コンクリートの隅々までバイブレータを用いて均一に締固めることにより、空洞の無い高品質化・長寿命化を実現できます。
- 2.ひび割れ発生率を従来工法の1/10以下に低減できるとともに、トンネル特有の竹割り縞模様も少なく出来映えも向上します。
- 3.各工法の相乗効果により(特に工法1と工法3との組合せ)、覆工の品質が向上します。
- 実績
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- 1)福岡201号烏尾トンネル新設1期、2期工事(H17.12〜H20.2) 九州地方整備局
- 2)東九州道(蒲江〜県境)浦之迫トンネル北新設工事(H20.2〜H22.3) 九州地方整備局
- 適用工種
- トンネル覆工コンクリート
- 関連資料
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特集知っておきたいひび割れ対策「型枠強度の限界まで天端に圧入」
日経コンストラクション 2009.12-11号 pp.40〜42
トンネルにおける覆工コンクリートの高品質化要請が強くなり、当社ではコンクリート打設から締固め・養生まで、例えば 1)高品質トンネル覆工天端部締固めシステム 2)浮き(センサー付)バイブレーターシステムなど、さまざまな工法を次々と開発。それを一体システム化し「前田覆工マルチ工法」として現場投入することにで、覆工コンクリートの高品質化、高耐久化を実現しました。