土砂流出・粉塵防止技術
「マグストップ」

技術の概要

マグストップは、水と土壌硬化材(マグホワイト)と増粘材等を混合した液状の散布材を対象とする地盤表面に薄く散布し、地盤表面を被覆することにより、降雨時に発生する土砂の流出防止や、強風時の土砂粉塵を抑制する工法です。

材料には、有害物質を含まない環境に配慮した安全性の高いものを使用しています。

技術の特徴

  • 降雨により生じる土砂の流出を防止します。
  • 強風による粉塵の発生の抑制に寄与します。
  • 地盤の透水性が極端に低下することはありません。
  • 材料は着色が可能なため、周囲の景観と調和させることができます。
施工状況(大保脇ダムの事例)、適用事例(愛知万博の事例)
マグストップの概要図

メリット

(沖縄県石垣島での現場実験結果より)

  • 台風などによる50mm/h級の降雨に対し、流出水のSSが最大100mg/L程度。(沖縄県赤土等流出防止条例の規制値200mg/L以下)
  • 土砂流出防止効果は、3~6ヶ月程度持続。(土質により異なる)
  • 概略の施工単価は、沖縄本島で307円/m2、本州地区で270円/m2(材工共直工費)(施工単価は、対象土質、施工規模等の条件に応じて変動するため、詳細は別途見積りを要します。)
流出水の状況(無対策)、流出水の状況(当工法)、SSの計測例
実績
  1. 1)大保脇ダム本体建設工事(H15) 沖縄総合事務局開発建設部
  2. 2)胆沢ダム基礎掘削工事(H16) 東北地方整備局(建設)

他多数

NETIS 登録No.
KT-060103-V
適用工種
土工事全般
関連資料
  • マグストップ施工マニュアル
  • 「マグホワイトを用いた液状マルチングによる赤土流出防止工法について」
    平成16年度赤土等流出防止交流集会発表予稿集 H16.10
備考
  • 当工法は、(独)農研機構 農村工学研究所との共同開発です(特許 第3884438号)。
  • マグホワイトは、農村工学研究所と東武化学(株)の共同開発による土壌硬化材です。
    (特許第3511287号、特許第3675766号、特許第4074857号)