技術の概要
MARC-FBS構法は、扁平梁(Flat Beam)と間柱(Stud)を使用した、高さ60mまでの中高層板状住宅向けの鉄筋コンクリート構造です。扁平梁を採用することにより、ハイサッシを可能とし、良好な眺望と明るい住空間を確保できます。
技術の特徴
- バルコニー側を扁平梁とすることにで、ハイサッシの採用による商品性の向上が可能になります。
- 廊下側に構造耐力上有効な間柱を設置しています。間柱は主筋の付着を部分的に切断することにより、間柱の部材剛性調整と地震時に生じる間柱のひび割れ発生を減少させる構造としています。
設計条件により、15階建て程度までの建物では間柱を省略することは可能です。

メリット
【商品性の向上】-基準階高さを変えずに、ハイサッシが可能に-
バルコニー側の梁を扁平梁とすることにより、基準階高さを変更せずにハイサッシの採用が可能となります。
採光面積の拡大と良好な眺望が確保でき、集合住宅としての商品性が向上します。

【土地利用価値の向上】-より多くの住戸用面積の確保が可能に-
建物の高さ制限がある地域において、居住空間・サッシ高さを確保しながら各階の階高を抑えて、建物階数を増やす建築計画が可能になります。
より多くの住戸用面積が確保でき、土地の利用価値向上を提案できます。

特記事項
- 外部評価
- 日本建築センター 一般評定(BCJ評定-RC0445-01)
- 適用工種
- RC造の板状集合住宅
- 備考
- 特許出願中