技術の概要
本工法は、軟弱地盤を対象とした地盤改良工法で、機械撹拌と撹拌翼先端からの固化材スラリーの高圧噴射の併用により、地盤中にラップ可能なソイルセメントコラムを造成するものです。通常、ソイルセメントコラムは鉛直方向しか造成できませんが、本工法は、斜め方向にも造成可能です。
技術の特徴
高圧噴射と機械撹拌を併用した地盤改良工法で、直進性保持機構など独自の機構により斜め施工が可能です。高圧噴射を併用するため確実なラップが可能で、止水目的の地盤改良にも適用可能です。


メリット
- 使用機械が小型(最高高さ4m)のため、空頭制限のある軌道内・桁下等の狭隘箇所での施工が可能です。
- 直進性保持機能により精度良く斜め施工(傾斜角50°以下)を行うことができます。
- 他の噴射撹拌工法工法に比べ短時間で造成が可能であり、かつ排泥量も噴射量に対し1/3~1/4と少なくなります。
- 撹拌翼の正逆回転機構によって土の共回りを防止し、均一な改良体が造成できます。
- 専用の集中管理システムにより、施工管理を確実に行うことができます。
- 広範囲の軟弱地盤に適用でき、均一な改良強度が確保できます。

- 実績
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- 常磐新線三ノ輪トンネル防護工他(平成14年3月~平成15年3月)
- 相模線南橋本・橋本間日金こ道橋新設工事(平成21年5月~平成21年6月)
- 適用工種
- 軟弱地盤の地盤改良
- 関連資料
- 「高圧噴射併用機械攪拌工法「メカジェット工法」による常磐新線シールドに対する防護工の施工」 建設機械 2004.1
- 備考
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- 本工法は東日本旅客鉄道(株)・前田建設・日本綜合防水(株)の3社で共同開発したものです。
- 応用技術として、線路内で施工可能な地盤改良を利用した止水性仮土留め工の開発を上記三社で共同開発(平成21年)