技術の概要
Minyマルチ工法は、既設戸建住宅地などの非常に狭隘な箇所でも施工が可能な高圧噴射攪拌工法で、液状化対策の1つである格子状地中壁工法を経済的・効果的に築造できる、新しい改良形状の「楕円状改良」を可能とした工法です。独自開発の品質確認手法を取入れた施工マニュアルと、リアルタイム管理装置の導入により安定した品質を確実に確保することが可能な工法であり、高圧噴射攪拌工法では初となる建築系の第三者証明、「建設技術審査証明(建築技術)(一財)日本建築センター」を取得した信頼性の高い工法です。

技術の特徴
- 1.既設戸建住宅の敷地境界の狭隘化に対応
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- 幅1m×高さ2m程度の施工スペースでの人力施工が可能
- 超小型専用機械
サイズ:W60cm×D75cm×H163cm
重量:400kg(本体)

- 2.楕円状コラムによる経済的な格子壁の築造
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- 設計改良径:長径3.6m、短径1.2mの楕円(2.5乗)
- 有効壁厚100cm、最小壁厚60cmの格子壁築造が可能(コラムのラップ長30cm以上)

- 3.設計強度以上の安定した品質の供給
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- リアルタイム管理装置による高精度な施工管理
- 独自開発の品質確認方法を取入れた施工管理
- 許容応力度設計法による設計基準強度Fcの設定が可能
メリット
- 1.大幅な工期短縮とコスト縮減を実現
- 一区画50坪(13m×13m)で1戸1区画の格子状地中壁(有効壁厚85cm以上、設計強度1,500kN/m2以上)による対策を想定した場合、他工法(高圧噴射攪拌工法)に対して、造成本数60%・改良体積20%を削減できるため、大幅な工期短縮とコスト縮減が可能です。

- 2.外壁、植樹等の撤去復旧が最小限
- 外壁や植栽等の撤去復旧を最小限に留めた施工が可能です。
特記事項
- 実績
- 実証実験1件、性能確認試験5件、試験施工1件
- 外部評価
- 建設技術審査証明(建築施術) 日本建築センター
- 適用工種
- 高圧噴射攪拌工法
- 関連資料
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建設技術審査証明(建築技術)報告書 (一財)日本建築センター
- 備考
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「国土交通省平成23年度補正予算建設技術研究開発助成」採択
「浦安市が管理する施設を利用した液状化対策工法の実証実験」採択
特許出願中