技術の概要
当工法は、現地発生土にベントナイトなどを加え、吹付工法により最終処分場の遮水層を構築するものです。当工法により、処分場の遮水構造基準として定められている「透水係数10-6cm/s以下の粘土などの層」を急斜面に構築することが可能となります。
技術の特徴
○従来技術の問題点
現地発生土が細粒土の場合や含水比が高い場合などは、現地発生土をそのまま遮水層吹付材料の原材料として用いると、ミキサによる混合時に塊状化して均一な混合が困難であったり、吹付機やホース内で閉塞するといった問題を有していました。
○当工法の特徴
- 発生土の表面乾燥工程を導入したことで、従来工法では不可能であった細粒土の適用を可能とし、従来廃棄処分を余儀なくされていた現地発生土の有効利用を可能としました。
- 吹付施工による遮水層構築工法とすることで、通常の転圧施工はもとより、急斜面への適用も可能としました。

メリット
(試験施工での実績)
- 遮水性能:k=2~9×10-7cm/s(<基準値:k=1×10-6cm/s)
- 施工能力:6~8m2/hr(同種の工法と同等)
- 施工コスト(試算):13,000円/m2
〈試算条件〉施工規模1,000m2以上、ペントナイト混合率15%、発生土の礫率(19mmオーバー)10%以下
※施工能力及びコストは、試験施工結果に基づく概略の目安であり、対象土質や施工規模等の条件に応じて別途、見積りを要します。
- 適用工種
- 管理型最終処分場