技術の概要
本工法は、交差点をオーバーパスによって立体交差化し、交通渋滞を解消する工法で、交通規制・通行止めを最小限に抑え、かつ短期間での施工を可能とするものです。上部工はハイパーブリッジ(*)を主体として、橋脚にはREED 工法を、アプローチ部にはフローデルを適用した気泡混合盛土工法を適用しています。
*ハイパーブリッジ:川鉄橋梁鉄構(株)との共同開発による高性能合成床版橋
技術の特徴
- 1.全工程で、Just in Time方式を導入することで、ストックヤードをなくし、工事占有面積を少なくします。
- 2.上部工や基礎の構造形式は、施工地点の制約条件、地質、その他の条件によって、最適な組み合わせを選定します。
- 3.掘削土を流動化処理して盛土部へ有効利用し、ゼロエミッションに近づけます。
- 4.上部工は各種構造が適用可能ですが、施工延長を短縮できるハイパーブリッジを主体として適用します。

メリット
- 1.従来のシリーズ施工をパラレル施工にすることにより、従来工法の約1/2〜1/3に工期を短縮します。
- 2.工期の大幅な短縮、構造物の軽量化、土砂搬送システムによりダンプトラックを削減し、CO2の排出を低減します。また工事期間中の騒音や振動といった住民への環境負荷を最小限にします。
- 3.ハイパーブリッジを適用した場合、鋼床版桁橋等に比較して桁高を押さえることができ、施工延長が短くなり、また、構造外観がシンプルなため、都市景観を阻害しません。

- 適用工種
- 交差点および交差鉄道のオーバーパス、高架橋
- 関連資料
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- 「RELEIF工法による短期間立体交差施工法」建設機械 H15.7
- 「RELEIF工法で渋滞解消!」土木技術 H16.4