上下部一体構造橋梁の急速構築工法
「RI(アールアイ)-Bridge工法」

技術の概要

RI-Bridge工法は鋼桁上部構造と橋脚下部構造とを剛結し、ラーメン形式とする上下部一体構造橋梁の構築工法です。鋼桁上部構造と鉄骨コンクリート複合構造橋脚とを剛結することにより、落橋に対して安全等の剛結構造のメリットとSC構造橋脚のメリットの双方を併せ持つ工法です。
本工法は橋脚部にREED工法を、剛結部にセル構造を採用しており、従来の剛結形式橋梁と比較して大幅な省力化と工期短縮を可能としています。

技術の特徴

  1. 1.上下部一体構造とすることで、柱脚・桁を含む橋梁全体系で挙動するため耐震性能が向上します。また、落橋に対して安全であるとともに、柱脚基部の曲げモーメントも小さくできます。
  2. 2.橋脚部にREED工法を採用しているため、橋脚部が高い耐震性能を有するとともに、耐久性に優れ、メンテナンスにかかる労力・費用が低減できます。また、橋脚構築時の急速施工や労力の削減が可能です。
  3. 3.セル構造を採用することにより剛結部内の煩雑な配筋作業が省略できるので、剛結部構築時の施工速度が向上します。
  4. 4.橋脚部は矩形・円形、中空・中実断面に適用できます。また、上部構造は2主I桁・多主I桁、箱桁・2箱桁に適用できます。
「REED工法」、2主I桁橋、多主I桁橋、箱桁橋、2箱桁橋

メリット

  1. 1.省力化工法により工期短縮(在来剛結工法の60%)が可能です。
  2. 2.工種の削減と高所作業の低減により、安全性が向上します。
  3. 3.工業化工法であることから工事に伴う環境汚染がほとんどありません。
  4. 4.支承や伸縮装置が不要となり、メンテナンスに要する労力・費用が削減できます。
  5. 5.品質を確保しつつコスト縮減が期待できます。
実績
呉港阿賀地区道路(1号線)(国土交通省中国地方整備局)
外部評価
(財)先端建設技術センター技術審査証明(H17.8)
NETIS登録No.
KT-070001-A
適用工種
橋梁工
備考
本工法は、JFEエンジニアリング(株)、JFEスチール(株)との共同開発です。