技術の概要
再生骨材コンクリートは、既設コンクリート構造物解体時に発生するコンクリート塊を簡易処理し、再生粗骨材として再利用する技術です。ヴァージン材料を適用併用することにより、再生骨材コンクリートの耐久性をコントロールすることができます。再生骨材コンクリートを使用することで、産業廃棄物量を低減でき、環境保全やコスト低減を図ることができます。
技術の特徴
- 1.再生粗骨材とヴァージン材との併用によりコンクリートの強度と耐久性をコントロールできます。
- 2.構造物の適用条件に合わせて、配合設計し再生コンクリートを製造することができます。

メリット
- 1.簡易処理した再生粗骨材を使用し、適用箇所に応じて再生コンクリートを使い分けることにより経済的な施工が可能になります。
- 2.再生コンクリートとすることで、産業廃棄物量が低減します。
- 3.再生コンクリートの適用により、環境保全が図れます。

特記事項
再生粗骨材を現地計量し、トラックアジテータ車に積載したモルタルに投入することで再生コンクリートの現地製造が可能になります。
特許平9-355886号
- 実績
- 豊実発電所改修工事(H21.8〜) 再生コン打設量:22,000m3 東北電力
- 適用工種
- コンクリート構造物
- 関連資料
- ダム式発電所リニューアル工事におけるコンクリート塊の有効利用技術:ダム工学、Vol.21、No.2、2011.
- 備考
- 当該取り組みに関し、東北電力(株)と当社JVの連名で「平成23年度リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰 国土交通大臣賞」(リデュース・リユース・リサイクル推進協議会)を受賞しました。