技術の概要
SEEDフォームは、低水セメント比の高耐久性モルタルを繊維補強した埋設型枠であり、任意の形状、寸法に製造可能です。SEEDフォームを用いた施工の合理化により、安全性の向上、工期短縮、省人化が可能となります。さらに、構造物の表面にSEEDフォームを配置することにより、構造物の耐久性が向上します。
技術の特徴
- 1.高強度モルタルにビニロンファイバーを混入して補強したプレキャスト埋設型枠です。
- 2.ファイバーの効果により曲げ強度が高く、ひび割れ幅抑制効果を有します。
- 3.凍結融解作用や腐食因子の侵入に対する抵抗性が高く耐久性に富んでいます。
- 4.構造部材の一部として利用できます。
- 5.打継ぎ面は、後打ちコンクリートとの一体化を図るため、打継ぎ面処理剤とウォータジェット洗浄等による表面処理を施しています。
- 6.構造物の新設のみならず補修工事にも適用できます。
メリット
- 1.養生期間と型枠脱型作業を省略でき、工程の短縮が図れます。
- 2.型枠脱型作業の省略により大幅な省人化が図れます。
- 3.構造物の耐久性が向上します。
- 4.様々なコンクリート構造物に適用可能です。



特記事項
SEEDフォームは、鉄骨鉄筋コンクリート複合構造橋脚「REED工法」や港湾用ケーソンの合理的施工法「PFC工法」にも適用されています。
- 実績
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- 1)鹿野川ダムにて老朽化した取水設備の改修工事
施工会社:株式会社安藤・間 - 2)河川堤防内に設置される橋梁橋脚の鞘管工事
施工会社:前田建設工業株式会社 - 3)新名神高速道路にて道路橋脚の本体下部工工事
施工会社:株式会社竹中土木 -
4)福井駅近辺4工区にて北陸新幹線橋脚の本体下部工工事
施工会社①:前田建設工業株式会社
施工会社②:大林・名工・道端北陸新幹線,福井開発高架橋特定建設工事共同企業体
施工会社③:鉄建建設株式会社
施工会社④:株式会社フジタ
他多数
- 1)鹿野川ダムにて老朽化した取水設備の改修工事
- 外部評価
- (財)土木研究センター技術審査証明(証明年月日:2020.4.20、有効期限:2025.3.15)
- NETIS登録No.
- KK-990002-V(平成29年4月20日掲載終了)
- 適用工種
- 共通技術
- 備考
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製造および販売は、日本SEEDフォーム技術研究会
(本部 フジミ工研株式会社 東京都練馬区高松5-8-20 J.CITY 14階 TEL:03-6913-4310)で行っています。